ミステリー短編小説
　■籠目籠目■
　第８章(全11章)



かごめ~かごめ
　籠の中の鳥は…



(両親)
「加奈さん、どうか
娘を助けて下さい。
例え死んでいたとし
ても亡骸を供養をし
ないと不敏でなりま
せん‥
で、もし生きていた
ら一刻も早く助けて
下さい」



(加奈)
「わかりました。
私は葵ちゃんは生き
ていると思います。
子供の頃から私には
"不思議"な力があり
これまではその力を
恐れ封印していまし
たが！
人助けに使えるんな
ら今は！
神に感謝します」





(教授)
「加奈さん！けして
１人での試みは危険
ですので控えて下さ
いね‥
また幽体離脱やアス
トラル投射現象に陥
った時に呼び戻す人
が傍に居ないと還れ
なくなる可能性があ
りますから」








加奈は、教授の言葉
に頷き！自宅アパー
トでゆっくりしたい
と告げ帰ります。


でも頭の中は葵ちゃ
んを、早く助けたい
気持でいっぱいでし
た。











自宅アパートに帰る
と加奈は、これまで
の
出来事を冷静に分析
して考えます……





そして一つの仮説に
たどり着きました。

それは、葵ちゃんが
夢の中で会いに来れ
るのなら、逆に自分
からも会いに行ける
のではと‥


加奈は直ぐにミステ
リーサークルの部長
である山下に電話し
てアパートに来るよ
うに頼みました。












(山下)
「今晩わ！急にどう
したんですか？」


加奈は、自分が考え
た推論を山下に話し
ます…




(山下)
「成る程！たしかに
葵ちゃんが夢の中で
こちらに来れるんな
ら逆に、加奈さんも
行けるのは、理論上
可能かもです！

でも問題点がありま
す…！
加奈さんが、夢の中
で葵ちゃんのとこに
行こおうとする概念
があるかどうかです
‥
すなわち【明晰夢】
の
状態かどうかです」



(加奈)
「その明晰夢ってな
んですか？」


(山下)
「"めいせきむ"とは
自分で夢であると自
覚しながら見ている
状態のことです。」






(加奈)
「山下さん‥私の不
思議な能力を信じて
これから葵ちゃんが
いる場所を探り出し
ましょう」










　いついつ出やる
　　夜明けの晩に
　鶴と亀と滑った
　　後ろの正面‥
　
　　だあれ　‥





第９章へ続くのだ
(*^▽^)/★*☆♪

明晰夢(めいせきむ)
とは、夢の中でそれ
が夢と気づき、夢を
意図的にコントロー
ルできるようになる
夢のことです。

五感の感じ方も同じ
なので、目が、見え
る耳が聞こえる、味
もにおいもあるし触
った感触もそのまん
まだと言われていま
す。


これは、脳内におい
て
思考・意識・長期記
憶などに関わる前頭
葉などが、海馬など
と連携して、覚醒時
に入力された情報を
整理する前段階(夢)
において、前頭葉が
半覚醒状態のために
起こる現象らしいで
す。



おとろしいですね！
(*^▽^)/★*☆♪

(作)クレア文庫