籠目籠目(第11章最終)
30代半ば  宮崎県
2018/11/13 19:51
籠目籠目(第11章最終)
ミステリー短編小説
 ■籠目籠目■
 第11章(最終章)

最終章まで無事に
きました。
最後まで読んで下
さった方々に熱く
御礼申し上げます。




かごめかごめ
 籠の中の鳥は…

 いついつ出やる
 夜明けの晩に
 鶴と亀が滑った
  後ろの正面…
   だあれ…




(教授)
「加奈さん、恐らく
警察が、調べるのは
その女性の滞在先の
確認と、周辺の聞き
込みだと思います」



(加奈)
「そうなんですか!
神様どうかお願いし
ます。
葵ちゃんが生きてい
ますように」









次の日の、午前中に
担当刑事から教授に
電話が入ります。


(刑事)
「端的に言います!
例の嫌疑がかけられ
てる女性が、週末に
滞在している生駒市
の住居周辺の聞き込
みを奈良県警と合同
で行った結果ですね

有力な、証言を複数
件得まして裁判所の
令状が取れましたの
で此から家宅捜索に
入ります。

それと、あくまでも
お願いでありますが
もしも!
葵ちゃんが発見され
た場合ですね、通例
だと被害者は精神的
なダメージを受けて
おり救出しても環境
の変化で、ショック
状態に陥る事があり
ます!
 出来ましたら‥

葵ちゃんと夢の中で
面識があるとおっし
ゃる澤田加奈さんに

御両親と一緒に救出
直後そばに居て寄り
添って頂けたら大変
有り難いんですが」



(教授)
「わかりました。
加奈さんと医師から
了承を、得られたら
直ぐに向かいます」







昨夜から病院にいた
加奈は、直ぐ様医師
から許可をもらって
大阪府警の緊急自動
車に、教授と乗り込
み生駒を目指しまし
た。











途中、生駒市の当該
現場に居る刑事から
葵ちゃんが、住居の
地下室から発見され
て生駒市内の病院に
搬送されたと府警本
部を経由して無線が
入りました。





車内は、一瞬歓喜に
ざわめきますが!
より詳しい安否情報
は無く‥
一路!車はサイレン
を鳴らし走ります!






そして搬送先の病院
に現着しました。







(刑事)
「斎藤教授!そして
 澤田加奈さん!
非常に残念ですが!
先ほど葵ちゃんの‥
死亡が確認されまし
た。

地下室で発見した時
には既に衰弱状態で
心肺停止でした。
もう少し早ければと
悔やむばかりです」






(加奈)
「そんな…あんまり
です!
何故なんです!
何故、葵ちゃんが死
ななきゃいけないん
ですか!
神は、神様はご存知
なんでしようか!」






(刑事)
「申し訳ありません
加奈さんに大学で!
ご相談を頂いた時に
直ぐに動いてたら間
に合ってたのに…」




(加奈)
「葵ちゃんには会え
るんですか?
会わせて下さい」







加奈は両親の承諾を
もらい
葵ちゃんの亡骸と‥
対面します。




しばらくして言いま
した。



(加奈)
「お父さんお母さん
どうかお願いです。
私に出来る事をやら
せて貰えませんか?

難しいと思いますが
葵ちゃんを呼び戻し
てみてみます!」





それを聞いた両親は
藁にも縋る思いで‥
受け入れました。










加奈は葵ちゃんの
 手を強く握り締め
目を閉じてこれまで
 で
一番強く念じます。


そして次元を超えて
真空間に意識をテレ
ポーションさせまし
た。













(加奈)
「葵ちゃん聞こえる
かなぁ?
お姉ちゃんだよ。
聞こえたら返事して
ね」















(葵)
「お姉ちゃん聞こえ
るよ。
わたし死んだの?」



(加奈)
「葵ちゃん大丈夫だ
よ。
お姉ちゃんが居る方
に来れるかなぁ?」




(葵)
「向こうから誰か知
らない人にひっぱら
れててお姉ちゃんの
方にはいけないよ」



(加奈)
「葵ちゃんが好きな
童謡をお姉ちゃんが
歌うから目をとじて
耳をふさいで、心で
聴くんだよ。
そして聴こえる方に
行きたい行きたいと
強く強く願ってね。

そしたらお姉ちゃん
の方に、これるから
じゃ歌うね






♪夕やけ小やけの
 赤とんぼ
負われて見たのは
 いつの日か



山の畑の 桑の実を
小篭に摘んだはまぼ
ろしか…」








(葵)
「お姉ちゃん誰かが
さっきより強くひっ
ぱってて動けない!
怖いよ!助けて‥」











その時でした

真空意識の中で加奈
の前に眩しい閃光が
現れました。








私は貴女の守護で
ある三毛入野命
(みけぬのみこと)
です。
一緒に念じましよ
う。


往馬大社の伊古麻都
比古神のお力も借り














■■■■■■■■■
■世には時として■
■奇跡と呼ばれる■
■事が起こります■
■■■■■■■■■






♪十五で姐やは嫁に
 行き
お里のたよりも絶え
 はてた

夕やけ小やけの赤と
んぼ
とまっているよ竿の











(葵)
「お姉ちゃんに
つかまったよ(^-^)
暖かいねお姉ちゃん
ありがとう(*^^*)」








でも本当の奇跡とは
私たちが生きている
事なのかも知れませ
んね。



そして童謡とは魔除
けの念が強く籠めら
れたわたしたちへの
警告でありまたメッ
セージだと私は感じ
ます。



■完■



最後まで読んで頂き
ありがとうございま
した。



人間は人を愛しむ事

奇跡を創り出す本当
の神なのではないで
しようか(*^▽^)/

(作)クレア
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コメント

30代半ば  宮崎県

2018/11/13 22:39

4.  >>1 好位置さん
こんばんは(^.^)
ありがとうございます♪

毎回のコメント感謝して
ます。
お礼にケツネうろん送り
ます(笑)

30代半ば  宮崎県

2018/11/13 22:37

3.  >>2 FUKU 改め ホニャララ 改め 晴 時々 お休み♪[芽][ハートたち(複数ハート)]
さん
ありがとうございます(^.^)
新世界で串カツ食べて
けつねうろんですね(笑)

2018/11/13 22:35

2. 

イヤ~

クレア文庫
久しぶりの傑作だねぇ

けつねうろんで乾杯(^_-)[ハートたち(複数ハート)]

ひろ[退]
50代前半  東京都

2018/11/13 21:55

1. 奇跡って素敵ですねー!(*^^*)
完走おめでとうございます!
いやー!引き込まれました~!(*^^*)

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