こんばんは(^^)
少し寂しくなった
秋にあいたん文庫
から贈る短編小説
です。



☆青春again
　 遥かなる願い
　　　　第１章



◇霧島一郎５４歳
中小企業勤務で妻と
中学２年の息子との
３人暮らし。
中間管理職のストレ
スと妻とはレス状態
が続き思春期の息子
とも会話が無くなっ
た孤独な環境です。





■本編

一郎は、仕事帰りの
電車の中で不可思議
な夢を観ました。




目覚めるとかなり乗
り過ごしたのだろう
見慣れない街並みが
車窓から見え、自分
に呆れながらも、つ
いでに知らない街で
飲んで帰ろうと次の
駅で降りました。

ささやかな冒険って
とこでしょうか




帰りを考えて、駅近
くの赤ちょうちんで
一人手酌酒で寂しく
呑みました。




他に客はおらず自分
に、相応しい場だと
酒が奨みます。






１時間ぐらい経つと
酔ったのを見計らっ
たかのように初老の
店主が話し掛けてき
ました。




(店主)
「お客さんいい事
　教えてやるよ！
駅裏に面白いイメク
ラがあって不思議な
事に人生に疲れたや
つにだけ見える店ら
しいんだよ…
お客さんには見える
かもな！」





一郎は、からかわれ
てると思い、そそく
さと勘定を済ませて
駅へと歩きました。




ほろ酔いで足取りが
おぼつかず、先程の
店主の話も頭から離
れません…







気が付くと定めだっ
たように駅裏へと向
かっていました。


千鳥足で辿り着くと
静かな駅裏には似合
ってない煌びやかな
ネオンがあり一郎は
案内の看板に興味を
惹き、騙されついで
に中へと入ります。





(♛)
「いらっしゃいませ
イ◯クラdream
ご来店有り難う御座
います。」


(一朗)
「すいません
青春againコースの
内容を教えて貰えま
せんか？」





(♛)
「青春againコース
は、お客様の青春時
代を思い出して頂く
為に個室で再現演出
を行い当時流行った
曲と共に懐かしい気
持になって頂くサー
ビスです。

お相手をするスタッ
フはお客様の記憶を
コンピューターが解
析して当時憧れてた
女性をご用意致しま
すのでご満足頂ける
と信じております。

なお料金はお客様の
ご満足度をコンピュ
ーターが計測して決
まりますので上限額
だけお知らせ下さい。


お願いが！ひとつあ
ります。貴方のこれ
からの人生において
幸福に成るきっかけ
にしてください」




第２章へ続け(^^)

幸福とは幸福を
　探すことである。
ジュール・ルナール


作者
★あいたん★