こんばんは(^^)
真夜中の短編小説で
す。
良かったら１章から
読んで頂けたら嬉し
いです(⌒‐⌒)



☆青春again
　 遥かなる願い
　【連載 第３章】



(幸子)
「一郎君！びっくり
しすぎだし(笑)
正直私も久しぶりで
同じなんだぁ。

高校入試前に一郎君
が、家族で東京に引
っ越しをして９ヶ月
が経つんだね。
背も伸びて都会人っ
て感じがするよ」






(一郎)
「幸ちゃん…これっ
て！
夢か幻だよね！！

この部屋は、えーと
たしか、３８年前の
昭和５１年、俺が高
１の秋に法事で宮崎
に帰ってきた時に来
た幸ちゃんの部屋だ
よね？」





(幸子)
「一郎君どうしたの
？なんで過去形(笑)
今が、昭和５１年で
一郎君は初めて私の
部屋に来たんだよ！
それに酷く疲れてる
ように見えるし！

東京からだと宮崎は
遠いから無理ないの
かもね」









一郎は電車に乗って
からの出来事を、整
理して冷静に考えて
みるが…
結論が出るはずもな
く
それより今まさに起
きてる奇跡に戸惑う
だけでした…






(幸子)
「一郎君寛いでね
ねえねえ２人の文通
が７ヶ月で、なんと
３０通になったんだ
よ(^O^)
ちゃんと数えてる？
高校を卒業するまで
には１００通かもね
(^_^)v
そうだ～手紙にも書
いたけど、やっとね
レコードプレーヤー
を買って貰えたから
一緒に聴こうよ。

去年の暮れに出た曲
で歌詞が、私の気持
ちと似ていてキュン
と切なくなるんだけ
ど！好きなんだぁ」





♪恋人よ　ぼくは旅
　立つ
　東へと向かう列車
　で
　はなやいだ街で君
　への贈りもの
　探す　探すつもり
　だ

いいえ　あなた私
　は
　欲しいものはない
　のよ
　ただ都会の絵の具
　に
　染まらないで帰っ
　て
　染まらないで帰っ
　て…











レコードプレーヤー
から、器用に流れる
木綿のハンカチーフ
を聴きながら、幸子
は、涙が溢れます。

それは歌詞が、一郎
への想いと重り都会
暮らしに慣れていき
いずれは、自分から
離れていってしまう
んではないかという
不安からでした。




一郎も同様に、感慨
深い涙が出ます…



それは幸子とは異な
る意味の涙でした…




第４章へ続け


愛されているという
驚きほど、神秘的な
驚きはない。それは
人間の肩に置かれた
神の指だ。
【チャールズ・
　　　　モーガン】


作者　
★あいたん★
ありがとうございま
す(^o^)