私の愛するスイカ泥棒
30代半ば  宮崎県
2016/04/02 22:37
私の愛するスイカ泥棒

春にあいたんから
贈る3部作の短編
小説です(^^)v

良かったら読んで頂
けたら嬉しいです。



……………………………………

私の愛するスイカ
 泥棒《前編》



恵子は、仏壇に手を
合わせます。そして
弁当を拵えてデザー
トのスイカをカット
して特別養護老人ホ
ームを訪れました。





(恵子)
「お爺さん、こんに
ちは (*^_^*)今年も春
が訪れて、ぽかぽか
陽気ですね(^O^)」




(爺ちゃん)
「桜をみておると心
が清らかになるな。
で!お嬢さんはどち
ら様だったかの?」




(恵子)
「また忘れたんです
か!恵子です。先週
も来ましたよ…」




(爺ちゃん)
「どうも最近物忘れ
をするようになった
みたいじゃよ!わし
に何の用事かの?」




(恵子)
「私は、お爺さんに
お話しをするボラン
ティアなんです」




(爺ちゃん)
「ほお~それは有り
難い事ですな。で‥
どんな話しを聞かし
てくれるのかの?」




(恵子)
「今日は前に約束し
てた私の祖父のお話
しをしますね。
(*^▽^)/★*☆♪
祖父は昭和30年に
結婚して、数年後に
母が生まれました。
その母が、中学生の
頃にあったお話しを
します(*^o^*)」




(爺ちゃん)
「すると昭和40年
代中頃の話しなんじ
ゃな?
懐かしいてワクワク
してきたぞ(^O^)」




(恵子)
「祖父は当時自宅の
庭に小さなスイカ畑
を作っていて夏にな
ると家族みんなで食
べてたらしいです」




(爺ちゃん)
「おお~スイカか!
大好物じゃ。当時は
スイカやバナナは贅
沢品で、病気の時に
しか口には、できん
かったもんじゃよ。
ほんで、早く続きを
聞かせてくれ(^O^)」




(恵子)
「その夏は庭のスイ
カが盗まれる事件が
あって!祖父はある
晩、外便所に隠れて
スイカ泥棒を待ち伏
せて(笑) 捕まえたん
ですって!」




(爺ちゃん)
「そうかそうか(笑)
貴重なスイカを盗ま
れたか!悪いやつが
おるな(笑)で?」





(恵子)
「それで祖父はスイ
カ泥棒を縁側に正座
させ説教したんです
って(-.-;)
当時中学生だった母
は襖の陰から、そっ
と見てたらしいです
(汗)
スイカ泥棒は近所の
青年で、なんでもそ
の青年の母親が重い
病気で甘いスイカを
食べさせたい一心で
魔が差して、盗みに
入ったそうです…

お爺さん泣いてるの

じやお昼がきたから
窓から見えてる桜の
木のとこでお弁当を
食べましようね☆」






(爺ちゃん)
「いや、貧乏な時代
が思いだされてな。
昔は、みんな幸せに
なろうと1日1日を
大切に生きたもんな
んじゃよ。

あの桜の木のように
本来具わった天分が
時節を待って開花す
るように辛抱しなが
らひたすらに頑張っ
たもんなんじゃ。

お嬢さんこそ、しわ
くちゃ顔で泣いてお
るではないか!これ
で涙を拭きなさい。
食べながらでもよい
から続きを聞かせて
くれ。待ちきれん程
わしはワクワクして
きておるぞ(^O^)」





■前編終わり■
中編、後編と続きま
す(*^o^*)
いや続かせてぇ(笑)




♪そんな時代もあっ
 たねと
いつか話せる日がく
るわ
あんな時代もあった
ねと
きっと笑って話せる

だから今日はくよく
よしないで
今日の風に吹かれま
しょう

まわるまわるよ時代
は回る
喜び悲しみくり返し
今日は別れた恋人た
ちも
生まれ変わってめぐ
り逢うよ~♪




ありがとうございます
【作】あいたん☆
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コメント

70代以上  福岡県

2016/04/02 22:59

3.  >>2 あいたんさん

わしが生きてるうちに聞かせてもらいたいもんじゃのぅ〓

30代半ば  宮崎県

2016/04/02 22:54

2.  >>1 しろくま一等兵さん
お爺さん、ありがとうございます
(笑)
また読んで下されば嬉しいです★

70代以上  福岡県

2016/04/02 22:48

1. 
続きを聞かせてくれんかのぅ

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