最後は有り得ないほどの量を!紅い蛍⑥
「私の中に下さい!」
おかしなことを言う娘だなと思った。
栄欄の言葉の端々には、僕には理解できない何かへのこだわりがあった。
それは「血」。
血縁とか民族を意味する「血」だ
でも、僕は今それどころではなかった。
僕の体の一部は、今確実に彼女の奥深くにあって、マグマのように熱い粘膜に包まれている。
でも、その扉はたったいま鍵が解かれたばかりで、道筋はまだ堅く滑らかには動けない。
痛々しくて激しく動けない分、僕はゆっくりゆっくり泳ぐように栄欄の中を往復させた。
「痛いか?」
栄欄は眉根を寄せて小さく二度頷いた。
「はい、でも嬉しくて痛いこと忘れています」
「嬉しいって…気持ちいいの?」
「ごめんなさい。まだ分かりません。由宇は?」
「夢を見ているようだよ」
しなやかな腕が僕の肩に巻きついて、栄欄は泣きそうな顔で微笑んだ。
「由宇、キスして!」
僕は動きを止めて、栄欄と唇を合わせ、激しく舌を絡め合った。
絡め合い吸い合うほどに、止めていた腰は刹那的に動き出し、
激しく打ち付けられない分、奥のさらに奥までねじ込むように擦りつける。
その度に栄欄は、肩を小刻みに震わせながら、僕の舌を喉に届くほど深く吸い込んだ。
色々な熱い思いが、胸の奥から下半身に下りて限りなく膨らみ、噴火が近づいてくる。
気配を察した栄欄は、薄目を開け痛みに耐えながら僕を見つめている。
そんな中、僕の噴火が始まった。
第一弾が堰を切り、僕は栄欄の両肩を強く掴んだ。
第二弾から最後まで、僕は生涯体験したことのない痙攣に襲われ、
その度に有り得ない程の量を、栄欄の中に射ち放った。
★☆★
ティッシュを差し出すと、栄欄は「いらない」と
拒んで、脚をピタリと閉じてしまった。
それでも溢れ出るピンクの混合液を、指に絡めて見ている。
「私の血と由宇の血が混じるとこうなるのね」
「おかしいよ、栄欄。ハルビンに来てから、キミは血の話ばかりだ」
「由宇にはわからないでしょうね?」
「わからない。妊娠とか怖くないの?大学院卒業まで、あと一年あるんだろ?」
「由宇、あなたは怖いの?」
「僕は何も怖くないよ。キミのことを心配しているだけだ」
「院はもういいの。中退しても。学費だって大変だし、学ぶことはもうないわ」
「それでいいなら、明日中央大街に出て指輪を買おう」
「ただ…」
「ただ…何なの?」
「キミは日本人残留孤児二世だね?でも中国人だ。育った中国に未練はないのか?」
「私は中国人ではないわ!」
その後、栄欄は、
自分と自分の家族が晒された壮絶な過去を、ポツリポツリと語り始めた。
-続-
コメント
2018/01/05 10:31
5. 明けましておめでとうございます。
単なる拾い画を張り付けいる短い日記よか、官能小説のように楽しめました。
今年もよろしくお願いいたします。
返コメ
2018/01/05 9:13
4. >>3 Kou+さん
おはようございます。
タイトルを半端のまま書き忘れたんで、慌てて消しました(笑)
エロい凸ポチありがとう。そちらも頑張って下さい!
返コメ
2018/01/05 8:57
3. 一瞬、非公開になりましたが、
何かあったのでしょうか〓
( ˘ω˘ )v
とりま、
エロポチw
返コメ
2018/01/05 8:50
2. >>1 かよさん
おはようございます。
いつも本当に良く読んで頂いてありがとう。
ここから先はPC破損で原稿を紛失してしまったので、再制作です。
まあ、殆どこの機会に書き直しているので(笑)
返コメ
2018/01/05 8:38
1. おはようございます。
栄欄の過去に何があって
それほどまでに「血縁」に強く
強くこだわるのか・・・・。
息をのむ内容に、目が離せません。続きが気になりますね。
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