訳ありの二人。キスが終わると…紅い蛍⑦
60代前半  東京都
2018/01/09 6:17
訳ありの二人。キスが終わると…紅い蛍⑦
「私は中国人じゃないわ!」

栄欄は、天井の一点をみつめたままつぶやいた。

「こんなこと、あなたにしか言えないけれど…」


振り向いた栄欄の両目から涙がふた筋、スーッと溢れ落ちた。


僕は少し強引に栄欄を抱き寄せ、そのまま抱きしめた。


「栄欄、キミがずっと栄欄なら、僕はキミが中国人だろうが日本人だろうが大きな問題じゃない」


「そうよね。あなたに取ってはどうでも良いことね」


腕の中の栄欄は、ふと力が抜けたように僕から目をそらせた。

その首筋にキスをすると、栄欄はくすぐったいと無表情で身を捩った。


栄欄は、まだまだ話し足りないらしい。

僕にしてみれば、今腕の中で息づいている丸裸の栄欄の方が、ずっと切迫した問題だったのだが、


今、彼女の口を塞いで二度目を強行するのは得策ではない気がした。


「二十三年間、誰にも言えなかった事があるんだね」


セミダブルベッドは、栄欄を解き放すと少し窮屈だった。

肩を触れ合い、互いの瞳を見つめ合いながら、栄欄は話し続けた。


「母には何でも話せたわ。でも三年前、その母が亡くなったの。まだ五十代だったのよ」


「お母さんは日本人残留孤児だったんだね」


「文化大革命の十年間、ずっと命の危険に晒された人って、とても長生きなんかできないわ」


「ねえ」

栄蘭の細い指が僕の肩先に触れた。


「由宇のお姉さんのカヨコさんって、どんな人だったの?もし生きていたら私の亡くなった母と同じ歳だったのね」


「そうなのか?」

目が合うと、彼女は無言でうなずいた。


「だって、一九四三年生まれなんでしょ。由宇とは一八も歳が離れているんですね」


「多分、両親はカヨコを失くしたショックで、もう子供はいらないと思ったんじゃないかな?」


「でも良かった。あなたのご両親に『謝謝』だわ。由宇に会わせて下さったんだから」


「栄欄…」

「なぁに?」

「もう一度抱きたい」

「ええっ、そんなに何度も出来るものなの?」

「オオカミだからな!」

「私、オオカミの彼女になっちゃったの?」

「そうだよ。かわいそうな栄欄…」


僕は笑いながら栄欄を組み伏せ、その小ぶりな右胸を掴み、左の乳首に吸い付いた。


「由宇、我慢して私のおしゃべりに付き合ってくれてたのね。ごめんなさい」


「いや、明後日…吉林に戻ってから、もっと聞かせてくれ」


長いキスの途中に、栄欄はするすると右膝を立て、

キスを終えると、左膝も立て開いた。



       -続-



戦争と言う大罪。


文革(文化大革命)と言う中国十年間の狂気。


その大波に飲み込まれた人達。生き延びた人達。


そして、時代や世代を経て巡り合ったひと組の男と女。




まるで、原本と違ってきました。


自己満の世界ですが、もう少しお付き合い下さいね。




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コメント

40代前半  京都府

2018/01/09 7:46

7.  >>4 ツブ猫[猫]さん
ピュアーで良いと思いますよー。

裸婦写メがなかったら、
OKでしょう[OK!2]‍♂️[ぴかぴか(新しい)]

ギリギリこそ、
最高の蜜があると
オレは常々思っています。

30代前半  東京都

2018/01/09 7:41

6. おはようございます。

素敵な民族衣装の美人さんですね。
彼女が栄欄さんですか?

2018/01/09 7:39

5. 
まさかの栄蘭=カヨコ(゜ロ゜;ノ)ノ

姪っ子と関係をしてしまったって事でしょうか(((^^;)

60代前半  東京都

2018/01/09 7:21

4.  >>2 Kou+さん

おはようございます。

アダルトな流れで来ているから、そのままアダルト投稿でしたけど、ピュアに変えました。

何度か警告付き削除の経験があるから、ちょっと神経質になっています(笑)

60代前半  東京都

2018/01/09 7:16

3.  >>1 サンタさん

おはようございます。

同じ日本人でも戦争を挟んで、色んな境遇に晒されたた人達がいるわけです。

僕ら戦後世代は脳天気にすっかり忘れていますけどね。

これはそんな主旨を逸脱した、出来損ないのラブストーリーです[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]

40代前半  京都府

2018/01/09 6:59

2. とりま、
エロポチッと。

ピュアー日記でも
良かったのでは?という疑問符〓

60代半ば  山口県

2018/01/09 6:44

1. ツブさんおはようございます(^o^)その先が気になりますね~(*^^*)

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