★業者のヤリ子だった私が母になる(涙)★割り切り珍百景⑨ー2
60代前半  東京都
2018/02/23 8:10
★業者のヤリ子だった私が母になる(涙)★割り切り珍百景⑨ー2
男は、白髪混じりで50絡みの柔和そうな男で、「ウルフ」と名乗った。


「由香里さんか…優しそうなハンネだね。キミにお似合いだよ」


その時、私は緊張と安堵で過呼吸になり、男の顔をまともに見ることが出来なかった。


「お久しぶりです」


私はやっとの思いでそれだけ言ってうつむいた。


ウルフのことは、良く覚えていた。

2時間の約束なのに、事務所に急かされて1時間足らずで切り上げたお客だった。


それなのに、ホテルを出る時、チップだと言い私に3千円を握らせた男。


「あの時は本当にごめんなさい。こんな私で良かったら、渋谷の借りは返させて下さい」


ウルフは微笑みながらそんな私を見ていた。


「いやいや、時間の件でキミが事務所ともめていたのは覚えている。
でもキミは、それ以上に精一杯僕につくしてくれたね。
それが分かったから、僕もキミに少しだけ誠意を見せたんだよ」


私は瞳に異常を感じて、慌ててウルフから目を逸らせた。


人前で泣くなんて、小学生以来だった。


睫毛からガラステーブルに落ちた涙が、一つ二つと水玉になって、


ゆらゆらと霞んで見えた。



     ★☆★



割り女にはプレーの流れがある。


それなのに、私は何の流れも作れずに、ただウルフにされるがままに彼に体を委ねていた。


仕事で濡れたことなんて、一度もなかったのに、

何の小道具も使ってないのに、

私は溢れるほどに濡れてウルフを待ちきれず、腰をせり上げ、脚を大きく開いた。


「オレ、一度目は早いけど続けてもいいか?」


「はい。お好きなだけ…だから早く来て!」


早く来て!だなんて言う自分が可笑しくて、

私は口をパクパクさせながら、思わず微笑んでしまった。



フェラがまだだったので、私はウルフの大きさを良く確かめていなかった。

彼の鬼棒は、小柄な私にはそぐわない大きさで、

無防備に開いた私の器官をいきなり押し広げながら入ってきた。


「きゃーっ!」


濡れていなかったら大怪我をするところだった。


「どうした?」


「いえ…あの…びっくりしました」


「そか、大きさまでは覚えてなかったか?」


「うーっ!…ごめんなさい!」


両膝の裏を掴まれ、大きく屈曲され、私の脚は頼りなく宙を泳いでいる。


私は、今まで何人の男にこんな姿を晒してきたのだろう?


ウルフの動きは次第にダイナミックになり、その度に奥を突かれて、私の意識は飛び始めた。



「イっくーっ!」


ほんとは、こんなに突かれる前に演技でそう叫ばなければいけないのに…

マジにイかされる時は、声なんてとてもでない。



イく…すっかり忘れていた感覚だ。

いえ、初めてなのかも知れない。



平らに寝かされた小さな私は、大きなウルフに押さえつけられ、自由を奪われ…

何もできずに、彼の太い首根っこにしがみついた。

抱き締められ、少し浮いた体の中を彼が高速で突き進む。


「由香里…おまえな、しばらくここにいろ」


「えっ、何?」


意味も分からす、うんうんと頷きながら、


私の体は伸び切り、硬直していった。




       ―完―






私は、それっきり「割り女」を辞めて…
ウルフの会社の飯炊き女になった。


荒くれ男達には姐さんと慕われ、
事務一般を取り仕切っている。




もう二度と…二度と…死んでも体は売らない。

彼には、尽くしても尽くし切れない恩がある。



そして、今の私の宝物は

「母子手帳」…



山陰の田舎町で、カフェブティックの夢は諦めたけれど、


今年の秋…私は母になる。



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コメント

60代前半  東京都

2018/02/25 18:44

22.  >>21 *あゆふわりん*さん

これは人から聞いた話を展開したもので実話ではありません。

「赤い蛍」は、あんまり評判良くないみたいですが、この後フォロ友限定で続けますね。

70代以上  鹿児島県

2018/02/25 17:55

21.  >>20 ツブ猫[猫]さん
出会いや再会?これって実話なの?
ツブサンはモテそうだからね。

気になってるんだけど紅い蛍のお話は、まだなの?

60代前半  東京都

2018/02/25 17:03

20.  >>19 *あゆふわりん*さん

世の中、色んな出会いや再会がありますね。

人生、何が良くて何が悪いか?難しいね。凡人の尺度ではなかなか測り切れません。

70代以上  鹿児島県

2018/02/25 11:16

19. 由香里さんはウルフさんと出逢えてよかったなぁと思います。作り話なのに、しかもワリキリの女性のお話なのに感動がじわじわとくるんですよね。
エロ素敵な日記をありがとうございます。

60代前半  東京都

2018/02/24 12:45

18.  >>17 [黒ハート]
さん

ネチネチやらしいか[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
そこは書いてる本人がそだから仕方ない(笑)

読後感ね。それを一番大切にしてるから。

お花畑でいいじゃない?オレには問題小説は書けないよ[バッド(下向き矢印)]

20代半ば  東京都

2018/02/24 11:24

17. お久しぶりです。

ツブさんのアダルト日記ってヒロインを絶対不幸にしないよね。

ネチネチやらしいのに読後感が清々しいのは、そう言うお約束があるからかな。

女性ファンが多いの頷けます。

60代前半  東京都

2018/02/24 11:16

16.  >>15 YADA子さん

おはよう[晴れ]

割り切りを書くのに、男目線で書いたら本当に味気ないものになりそうだね。

でも、以前にお気に入りアラートを題材にしたものは、男目線で書いたよ。

30代前半  東京都

2018/02/24 10:49

15. 
割り切り珍百景、ずっと女性視点で書いてるんですね。
私はツブパパの男視点よりこの方が好き。全然違和感ないのが不思議。

「母子手帳」と、最後の 「この秋私は母になる」
で、また泣かされました。

60代前半  東京都

2018/02/24 0:41

14.  >>13 海斗さん

こんばんは。こんな話に眉をひそめる人もいるでしょうね。

でも、更に悪い例だと、自暴自棄になって、人に災いをまき散らす人だっているわけで、

彼女の場合は心まで侵されていなかったのが、救いだったんでしょう。

60代前半  鹿児島県

2018/02/24 0:22

13. 
こんばんは!

世の中、悪いことばかりではなく一抹の救いもある。

なんか実話にありそうな日記で感激です。

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