小さくても【大きな命】たち!
僕は小学生の頃、母親に良く叱られた。
「ねえ、もう少し早く歩けないの?またどこか具合が悪いの!」
僕が早く歩けないわけ…
実は親には言えないわけがあったのだ。
小一の頃、胆嚢炎を患って14日も入院し退院後もスープしか食べられなかった僕は、
庭の枇杷の木から落ちた実にたかる蟻たちを見て過ごしていた。
縁側の敷石の下に巣があるらしく、蟻たちは枇杷の実の欠片や、
どこで見つけたのか、パン屑やミミズの死骸やらを大事そうに巣に運んでいた。
大きな獲物になると、数匹で神輿を担ぐようにわっせわっせと運んでいる。
巣に入る蟻と出る蟻は、出会うと時々触覚を触れ合いながら何やら話している。
いったい何を話しているのだろう?
巣の中には誰がいて、どうなっているのだろう?
蟻たちから見れば、僕は三ノ宮のそごうデパート位に大きいんだろな?
僕は、子供昆虫図鑑を親にねだって、蟻たちの生態を必死に調べた。
半月後、病気が治って通学を再開した僕は、前のように早く歩けなくなってしまった。
親は、病気のせいかと心配していたが、そうではなかった。
足元の蟻たちを踏みつけはしないか…僕は気が気ではなかったのだ。
(遠い記憶…)
★☆★
4月の5日に去年の親の卵から孵化したキリギリスたち。
初日は43匹だった彼らも、次から次へと仲間たちが増え続け、300匹に近くになってしまった。
最初の43匹は、もう2度目の脱皮を終えて、米粒が枝豆ほどの大きさに育っている。
6台のケースの中は、もう過密状態。
面倒見るのも、ちょっと限界になってきた。
「お前らさ、ちょっと予定より早いけどさ…
パパやママ達の古里に帰るか?」
ケースの中のキリ達は、何も知らずに、ケースの上の網にしがみついて、蜂蜜ヤクルトを催促している。
「お前ら、生まれて半月…ここが地球だと思ってるんだろ?
明日、ほんとの地球を見せてやるからな。驚くなよ」
つくね(猫)が首を傾げて、僕とキリ達の会話を聞いている。
今年は過去4年で最大の孵化数を記録した。
今年の子供たちは、発酵中の蜂蜜ヤクルトと
前持って種から植えてあった小松菜や猫草(えん麦)を食べて栄養状態がとても良い。
基礎体力はもう充分についたね。
明日は、一番成長が早い種親の10匹を残して、みんなとお別れだな。
都幾川ってね、花がいっぱい咲いててともきれいな河原だよ。
お前たちの成長ぶり、毎週見に行くからな。
7月になったら大合唱で僕を出迎えてくれよ!
僕の夏…
虫たちと僕の熱い夏は…
まだ始まったばかりだ。
写メ① 生後3日…5ミリ
写メ② 生後ひと月…昨日
写メ③ 去年の脱皮後の♀(人間ならまだJC位:?)
コメント
2018/05/01 1:14
2. >>1 サンタさん
こんばんは。自然界だと生後ひと月ほどの機敏に動けない間に、
蛙、トカゲ、鳥たちに襲われて、生き延びるのは1割にも満たないでしょうね。
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2018/05/01 1:05
1. ツブさんこんばんは(^o^)ツブネコ昆虫記楽しく拝見致しました(^o^)ケースの中には天敵居ないから皆孵化するんですね
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