小さくても【大きな命】たち!
60代前半  東京都
2018/05/01 0:46
小さくても【大きな命】たち!
僕は小学生の頃、母親に良く叱られた。


「ねえ、もう少し早く歩けないの?またどこか具合が悪いの!」


僕が早く歩けないわけ…


実は親には言えないわけがあったのだ。



小一の頃、胆嚢炎を患って14日も入院し退院後もスープしか食べられなかった僕は、


庭の枇杷の木から落ちた実にたかる蟻たちを見て過ごしていた。


縁側の敷石の下に巣があるらしく、蟻たちは枇杷の実の欠片や、

どこで見つけたのか、パン屑やミミズの死骸やらを大事そうに巣に運んでいた。


大きな獲物になると、数匹で神輿を担ぐようにわっせわっせと運んでいる。


巣に入る蟻と出る蟻は、出会うと時々触覚を触れ合いながら何やら話している。


いったい何を話しているのだろう?

巣の中には誰がいて、どうなっているのだろう?


蟻たちから見れば、僕は三ノ宮のそごうデパート位に大きいんだろな?


僕は、子供昆虫図鑑を親にねだって、蟻たちの生態を必死に調べた。


半月後、病気が治って通学を再開した僕は、前のように早く歩けなくなってしまった。


親は、病気のせいかと心配していたが、そうではなかった。


足元の蟻たちを踏みつけはしないか…僕は気が気ではなかったのだ。


(遠い記憶…)



      ★☆★



4月の5日に去年の親の卵から孵化したキリギリスたち。


初日は43匹だった彼らも、次から次へと仲間たちが増え続け、300匹に近くになってしまった。


最初の43匹は、もう2度目の脱皮を終えて、米粒が枝豆ほどの大きさに育っている。


6台のケースの中は、もう過密状態。

面倒見るのも、ちょっと限界になってきた。


「お前らさ、ちょっと予定より早いけどさ…
パパやママ達の古里に帰るか?」


ケースの中のキリ達は、何も知らずに、ケースの上の網にしがみついて、蜂蜜ヤクルトを催促している。


「お前ら、生まれて半月…ここが地球だと思ってるんだろ?
明日、ほんとの地球を見せてやるからな。驚くなよ」


つくね(猫)が首を傾げて、僕とキリ達の会話を聞いている。



今年は過去4年で最大の孵化数を記録した。


今年の子供たちは、発酵中の蜂蜜ヤクルトと

前持って種から植えてあった小松菜や猫草(えん麦)を食べて栄養状態がとても良い。

基礎体力はもう充分についたね。


明日は、一番成長が早い種親の10匹を残して、みんなとお別れだな。


都幾川ってね、花がいっぱい咲いててともきれいな河原だよ。


お前たちの成長ぶり、毎週見に行くからな。



7月になったら大合唱で僕を出迎えてくれよ!







僕の夏…


虫たちと僕の熱い夏は…


まだ始まったばかりだ。







写メ① 生後3日…5ミリ

写メ② 生後ひと月…昨日


写メ③ 去年の脱皮後の♀(人間ならまだJC位:?)


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コメント

60代前半  東京都

2018/05/01 1:14

2.  >>1 サンタさん

こんばんは。自然界だと生後ひと月ほどの機敏に動けない間に、

蛙、トカゲ、鳥たちに襲われて、生き延びるのは1割にも満たないでしょうね。

60代半ば  山口県

2018/05/01 1:05

1. ツブさんこんばんは(^o^)ツブネコ昆虫記楽しく拝見致しました(^o^)ケースの中には天敵居ないから皆孵化するんですね

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