【双子のベビーカー】②始まりはピュア
いくら子猫が取り持つ縁とは言え、
若い女の部屋は敷居が高く、体よく踏み入れたにしても、ひどく居心地が悪い。
疲れているのに、寝転がるわけにもいかず、身の置き所がない。
もし、別の流れで一人暮らしの女の部屋に入ったなら、
互いに呼吸を読み合い、次の展開を探るのだろうが、僕と美奈にはまるでその雰囲気はなかった。
脈がないなら、さっさと引き上げればいいのだが
切り上げる口上を探しているうちに、時間だけはだらだらと流れていった。
そんな僕を冷ややかに見つめていたリンは、そっとおうちから抜け出ると、
僕の脇を駆け抜けて美奈の膝に飛び乗った。
美奈が抱きかかえると、キラキラした目で僕を見据えている。
「リン、ほらおじさんのとこにおいで」
微笑んで手を伸ばすと、慌てて美奈の胸にしがみついた。
そんなリンを、美奈は目を閉じてうっとりと抱きしめている。
「もう、すっかり親子のサマになってるよ」
微笑みかけると、美奈は僕に初めて満面の笑みを見せ、リンに頬ずりした。
迸る母性は、どんな華やかな装いにも増して女を引き立たせる。
美奈は、化粧気がなく顔の造りは十人並みなのだが、
色白細身で背丈があり、それはかなり男目線を引きつけた。
ゆるゆるでモスグリーンの部屋着から飛び出した膝小僧は、
真ん丸で肌理が細かく、眩しいほどの白さで、僕は思わず目を逸らしてしまった。
用が済み無駄な時が流れると、男の自制は壊れ始めてロクなことにはならない。
「さ、そろそろ失礼するかな」
頃合を見て立ち上がりかけた僕を、美奈は慌てて制した。
「待って、お茶とお菓子を用意してたんだから」
いやいや、お構いなく…と言い、ここで席を立てば、美奈との長い腐れ縁もなかっただろうに…
美奈の地元の名産だと言うくるみ羊羹をつまみ、ほうじ茶をすすりながら
美奈と僕は、途切れかけた話を繋ぎ始めた。
「三茶さん…」
伏し目がちだった美奈が、突然僕に鋭い眼差しをぶつけてきた。
「ん…?」
「お父さんになってくれませんか?」
-続-
えっ!?
ここで…
いきなり
まさかの「パパ活」??
コメント
2018/06/17 22:13
34. >>33 フッキーさん
残念!
75才と22才だっけ?(笑)
ドンファン爺は途方もない金持ちだったけど、
金じゃ心までは買えなかったみたいだね
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2018/06/17 19:16
33. 覚醒剤で、亡くなった紀州のドンファン 浮かんじゃった(笑)
(σ゚ω゚)σ
返コメ
2018/06/14 21:13
32. >>30 赤毛のOKOMA(⌒~⌒)さん
でも、世の中には若いツバメ♂を囲う悪い熟女もかなりいるからな。
返コメ
2018/06/14 21:11
31. >>29 てんこさん
やっぱり年格好からかな?
危険な香りがしないからだろ。誰もオレの本当の怖さを知らない(笑)
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2018/06/14 20:34
30. >>23 ツブ猫
さん
でしょう。聴いたことはないモン(笑)
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2018/06/14 18:56
29. こんばんは!
今更だけど、
なんで「パパ」と呼ばれているのか
わからないよ(*´-`)
妄想癖である。(^。^)
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2018/06/14 4:35
28. >>27 海斗さん
そうなんですよ。この美奈の場合、純粋に父親を置き換えたかったんですね。
でもね、そう彼女の思い通りにはいかんわけですよ。
実は、彼女には他にも色んな問題があってね。
やだな。僕だって、いきなり食いつきはしませんよ(笑)
返コメ
2018/06/14 3:48
27.
ツブ猫にしたら主人のパパが似合いますね。
我々の年代の男はやはりパパよりツブさんですね。
日記の色白細身の子にしたら、お父さんが似合いそうです(笑)
さて、お父さんに抱かれてパパ活になるのでしょうか!?
返コメ
2018/06/13 22:53
26. >>22 simonさん
![[バッド(下向き矢印)]](https://img.550909.com/emoji/ic_bad.gif)
こんばんは。
彼女の場合の「お父さんになって」は、いわゆる パパ活ではなく別の意味だったのですが…
結局、長い付き合いの中では、なし崩し的にパパの意味もズレ狂ってきますよね
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2018/06/13 22:47
25. >>24 かよさん
パパ(お父さん)…響きが耳に優しいのをいいことに、実に曖昧な意味に使われていますね(笑)
女性にとって、御しやすく最も都合いい男って意味でしょうか?
「パパ」と呼ばれて否定しないと…無言でも、
「ま、何か困った時にはオレに相談しな」って言ってるようなもの。
実に危ない言葉です(笑)
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