【双子のベビーカー】②始まりはピュア
60代前半  東京都
2018/06/13 6:52
【双子のベビーカー】②始まりはピュア
いくら子猫が取り持つ縁とは言え、

若い女の部屋は敷居が高く、体よく踏み入れたにしても、ひどく居心地が悪い。


疲れているのに、寝転がるわけにもいかず、身の置き所がない。



もし、別の流れで一人暮らしの女の部屋に入ったなら、

互いに呼吸を読み合い、次の展開を探るのだろうが、僕と美奈にはまるでその雰囲気はなかった。


脈がないなら、さっさと引き上げればいいのだが

切り上げる口上を探しているうちに、時間だけはだらだらと流れていった。



そんな僕を冷ややかに見つめていたリンは、そっとおうちから抜け出ると、
僕の脇を駆け抜けて美奈の膝に飛び乗った。


美奈が抱きかかえると、キラキラした目で僕を見据えている。



「リン、ほらおじさんのとこにおいで」


微笑んで手を伸ばすと、慌てて美奈の胸にしがみついた。

そんなリンを、美奈は目を閉じてうっとりと抱きしめている。


「もう、すっかり親子のサマになってるよ」


微笑みかけると、美奈は僕に初めて満面の笑みを見せ、リンに頬ずりした。

迸る母性は、どんな華やかな装いにも増して女を引き立たせる。




美奈は、化粧気がなく顔の造りは十人並みなのだが、

色白細身で背丈があり、それはかなり男目線を引きつけた。


ゆるゆるでモスグリーンの部屋着から飛び出した膝小僧は、

真ん丸で肌理が細かく、眩しいほどの白さで、僕は思わず目を逸らしてしまった。


用が済み無駄な時が流れると、男の自制は壊れ始めてロクなことにはならない。



「さ、そろそろ失礼するかな」


頃合を見て立ち上がりかけた僕を、美奈は慌てて制した。


「待って、お茶とお菓子を用意してたんだから」


いやいや、お構いなく…と言い、ここで席を立てば、美奈との長い腐れ縁もなかっただろうに…





美奈の地元の名産だと言うくるみ羊羹をつまみ、ほうじ茶をすすりながら

美奈と僕は、途切れかけた話を繋ぎ始めた。




「三茶さん…」


伏し目がちだった美奈が、突然僕に鋭い眼差しをぶつけてきた。


「ん…?」


「お父さんになってくれませんか?」




       -続-




えっ!?

ここで…

いきなり


まさかの「パパ活」??



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コメント

60代前半  東京都

2018/06/13 7:27

4.  >>3 赤毛のOKOMA(⌒~⌒)さん

まあね。三茶さんやつぶさんより、オレもしっくりくる。慣れちまった(笑)

70代以上  山口県

2018/06/13 7:23

3.  >>2 ツブ猫[猫]さん
まあまあ~いいではないかぃな~
それで通ってんだから(笑)

60代前半  東京都

2018/06/13 7:18

2.  >>1 赤毛のOKOMA(⌒~⌒)さん
おはよう[晴れ]

みんな僕を「パパ」呼ばわりするけど、
パパって何?意味多すぎだろ(笑)

70代以上  山口県

2018/06/13 7:12

1. お父さんね~
お父さんよりパパのほうが合ってるな~→呼び名ね…。

ぁ、おはようございます。

今日も元気でいてね。

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