【出会わない系…Hあり得ない系】の私だったのに《泣》
「Nao、お肉お代わりするか?」
しゃぶ鍋のアクを掬いながら、Takaは私に微笑みかけた。
「そうね、でも霜降りじゃない普通のお肉がいいな」
「なんで?」
「二皿目からは赤身の方が美味しいのよ。サシが多いお肉は半分溶けちゃうんだからね」
キリンフリーをグラスに注ぎながら流し目を送ると、Takaと目が合った。
「そうか」
生返事しながら、Takaは捕らえた私の視線を外さない。
だから私も、ビール瓶を傾けたまま睨み返した。
「なに?その目つき、怖いんだけど」
Takaの眼差し。それは狙ったメスを見据える肉食獣の眼差しだった。
私はビール瓶を置くと、思わず襟元を直して平静を装った。
「あ、ごめん。突然Naoに発情してしまった」
Takaは普通の目つきに戻って、鍋からエノキと豆腐を摘まむと、
私のポン酢碗の中に入れた。
「やめてよね。発情とか…脇の下に汗かいたわ」
ふと安堵した私だけれど、Takaは八海山を私のグラスに注ぎながら、
追い討ちをかけた。
「オレがNaoに発情したら悪いか?」
「ええっやめてよ。発情とか何年もされてないから、
対処の仕方忘れちゃったわ」
「Naoの回りの男達ってぼんくら揃いか?忘れたんなら、
このまま流されちゃえよ」
したい!とかヤリたい!とか、ホテル行こう!とか…
そんな陳腐な誘いなら、跳ね返せたかも。
でも「発情」に度肝を抜かれた私は負けだった。
ずるいよTaka。自分は運転をいいことに私だけ飲ませて…
一瞬、睨み返そうとした私だけれど、肩の力が抜け、
思わずふふっと笑ってしまった。
ま、いいか…
Takaと私…二人きりで会うのは三度目だった。
プロフで【出会わない系】を宣言している私だけれど、
出会わないなら、何もこんなサイトに登録なんかしない。
いきなり伝言板で
お話しませんか?とか
lineのIDがどうだとか
割でサクッと!だとか
そんな残念な男共に呆れ果てて、プロフの興味欄は【H目的お断り】だけにしてしまった。
でも、Takaはそんな出会い系にうじゃうじゃいる男達とは少し違った。
彼が発信する日記のコメ欄にあまり参加しない私でも、
やり取りを盗み見てると彼の人となりは良く分かる。
だから、初対面から全く違和感はなかったのだけれど、
でも、彼が私のストライクゾーンのど真ん中かと言うと微妙に違う。
そんな私だけれど、今日は何か予感がして、一応お気に入りの
勝負下着で決めてきたんだ。
★☆★
小娘じゃあるまいし、今さらジタバタしたんじゃ私の女が下がる。
分かってはいるんだけれど、酔いが覚めた私は冷たい外気が欲しくて
ホテルの小窓を開けた。
Takaは、そんな私の背後に音もなく立って肩を引き寄せた。
「もう、梅が咲いているんだな」
「そうね…」
振り返ると、Takaの唇が間近にあって、
そのまま唇を奪われてしまった。
コースの最後に出たゆずシャーベットの香りがした。
キスって不思議。
何度か繰り返している内に、色んなわだかまりが
溶けてゆく。
Takaが私の手を取って、彼の股間に導いた。
一度は驚いて彼の手を振りほどいた私だけれど、
思い直してそっと握り締めてみた。
え、ちょうどいいかも。
うん、なんか今日は久しぶりにイけそうな気がする。
―続―
アラ4既婚で長レスのNaoと
彼女より一回り上のTaka…
ワクワクあるあるなカップルですが、
さあ、この後は…?
コメント
2019/01/30 11:01
26. >>25 てんこさん
おはよ
こう言うあまり重くない話は、書きながら頭の中で朗読するんですよ。
耳障りやテンポが良くなくちゃ読み手さんが、イライラするでしょうからね。
ほんと、それだけです。いつもコメありがとう!
返コメ
2019/01/30 0:49
25. おばんです。
改めて 読みなおししました。
やっぱり文書の綴りが上手い!
おやすみ
返コメ
2019/01/29 0:32
24. >>23 *あゆふわりん*さん
だよ(笑)
![[バッド(下向き矢印)]](https://img.550909.com/emoji/ic_bad.gif)
![[バッド(下向き矢印)]](https://img.550909.com/emoji/ic_bad.gif)
いやいや、オレから見れば まだまだケツの青いひよっ子
日照り乾燥続きな毎日だね。インフルにも注意!乾き過ぎには加湿器を!(笑)
あ、そう言うオレも干からびそうだよ
返コメ
2019/01/28 23:42
23. >>22 ツブ猫
さん
ひよっこ?もう47歳だよ?
20年前、27歳の私は若くて元気で怖いものはなかったんだけどね。
うん、湿り気は大事、せんべい以外は。
返コメ
2019/01/28 22:37
22. >>21 *あゆふわりん*さん
何?年女?なんだよ、まだまだひよっ子じゃないか(笑)
蕾はいいけど、閉じっ放しのまま枯れるなよ。
時々湿り気を与えなきゃね!
活用しなくちゃ資源の無駄だよ。
返コメ
2019/01/28 21:27
21. >>20 ツブ猫
さん
あ、コメント欄の干支は今年の干支の話なの?
私の干支いのしし、年女(笑)
なかなか開花しないんだな、これが。
つぼみが堅いのよね、そう、つぼみが(笑)
誰か開花させておくれ!
返コメ
2019/01/28 18:17
20. >>19 *あゆふわりん*さん
こんばんは。
はい、名前、大体の歳、夫婦の現状とか、アユさんを意識してます。
えっ「干支」?干支は知らないよ(笑)
でもね、決して煽ってはいないんで、無理に開花させないでね。
返コメ
2019/01/28 15:17
19. 登場人物の名前、年、干支、レス、当てはまる。
もしかして私を開花させようと思って書いたんじゃない?
な~んて調子の良いこと言っていますが、つぶさんの日記は、ここから動けずにいる、アラフォーからアラフィフに差し掛かっている私に勇気を与えてくれます。
今後の展開に期待します。
返コメ
2019/01/28 8:26
18. >>17 海斗さん
おはよう
女だって多分、漠然と発情してるはずですが、
じゃあ誰と?となると、 いきなりハードルを上げるんですね。
ほんと厄介な生き物ですよ(笑)
返コメ
2019/01/28 0:49
17. あるある出会いですか。
女はわからない。何気に目つきや態度で判断して挑戦するしかない。
発情って何割の確率だろう(笑)(笑)
返コメ