★娘の不登校と息子の暴力事件★その時、ダメ親父の僕は‥
僕には子供が二人いる。長男と二つ違いの妹‥
小学校が夏休みに入ると思い出すこの事件‥
それは息子が小6、娘が小4の9月に起こった。
もう、かれこれ◎◎年以上前の話だ。
新学期が始まったと言うのに、
娘が突然、学校に行きたくない‥とゴネ出した。
僕に似て頑固な性格の娘は、一度言い出したら聞かない。
原因を問い詰めても、貝のように口を閉ざして黙り込んでしまう。
そのまま2日間が過ぎ、3日目の夕方だった。
息子の担任と教頭から続けて家に電話があった。
『実は、◎◎くんが、校外で暴力事件を起こしましてね‥』
息子と娘はその時、電車で一駅先の塾に行っていて不在だった。
『今から、こちらへ来れませんか?』
僕は一通り謝り、相手の怪我の状況を聞いた後にこう言った。
『息子に経緯を聞いてからでないと、伺えませんね』
『相手の親御さんが、かなり興奮しておられるので‥』
血の気の多い息子だったが、ヤツは筋道の通らないことは決してしない。
僕には自信があったし、
被害者が小4の二人。
事件が起きた場所が、駅の改札口を出たところ。
時間は夜8時。
これは、娘の不登校に関係あるな‥僕は直感でそう感じた。
★☆★
『相手は☆☆を苛めたヤツだな?』
僕の詰問に黙り込んでいた息子は、やっとの思いで頷くと、わぁわぁと泣き出した。
『ごめんなさい!』
『わかった』
僕は、なぜだか涙が溢れてきて、それを隠すように息子を抱きしめた。
『やっちまったのか?』
泣きじゃくりながら、息子が頷いた。
息子の話だと、二人組のうち一人は一二発ぶん殴られて逃げ出したが、
残った主犯格の坊主を引き倒して、ボコボコにしてしまったらしい。
学校に通報してきたのは、その坊主の母親だった。
『分かった。後はお父さんに任せておけ。二階行って勉強しろ』
僕は、二人を二階に上げてため息を吐いた。
負けてはいられない!
後で分かったことだが、その坊主の父親は、文部科学省‥当時の文部省の国家公務員だった。
小学校の近くには、国家公務員の家族寮が三棟ほどあり、
そこの子供達の約半分は国立や私立の有名小学校に通っていた。
そのいわゆる【お受験】にはじかれ、区立小学校に来る子供達やその親達は、どこか心穏やかではなく
その鬱憤を教師や我々庶民、その子供達にぶつけて来るようなフシがあった。
★☆★
次の日、学校に出向いた僕は、校長はじめ教員達を逆に睨みつけた。
『お立場上、色々あるんでしょうね。お察し致します。』
そして、わなわなと震えている相手の母親に向き合った。
『暴力に訴えた事に関しては、それが、もしお互い様でも心より謝罪致します』
『お互い様?あなた!名誉毀損で告訴しますよ!私の父は弁護士ですから』
ヒステリックにわめく母親に僕はこう言った。
『告訴?法廷で事細かに身内の恥の上塗りをするつもりですか?(笑)』
『おだまりなさい!なんでしょう、この人!』
『法廷ってそう言うところでしょ。世間からたっぷり冷笑されるのはどちらか?それでも良ければどうぞ』
さらに僕は、つけ加えた。
『あなたが息子さんを信じている以上に、僕は自分の子供達を信じています。後はご主人と僕1対1でお話ししましょう!』
『あなたね、町場の方でしょ?主人はね‥』
『文部省のお役人‥伺っております。だからあなたとお話しするよりずっと話が早いと思いましてね』
教員達は、二人のやり取りに息を呑み押し黙っているだけだった。
『あ、後日先生方も立ち会って頂けますね?』
僕は、そう言い捨てて、教員とヒステリー女を尻目に席を立った。
★☆★
結局、娘を苛めた坊主はギリギリまでシラを切っていたらしい。
二日後、学校に現れた相手の父親は僕に奥方の非礼を詫び、
息子と妻の教育に自分も積極的に参加する旨を、僕と同席した校長、教員達に誓った。
自分の子供達を信じ抜くと言う事が、どれだけ大変な事か‥思い知らされた事件だった。
びょ~んと背が高く、塾でのクラスもランクが上の娘に、坊主達は前々からムカついていたらしい。
性格が荒っぽく、何かと親をハラハラさせてくれた息子も、
その日を境に、ずいぶん大人になった。
そして、そんな幼い日々を過ごした娘と息子は、
今でも、息子の嫁が焼き餅を妬くほど仲の良い兄妹だ。
母親が携わる子育てって、本当に大変です。
それに比べたら、父親なんてね‥
でれくそ親父だったオレは、他に父親らしい事をした記憶があまりない。
新学期が始まる頃には思い出す、子育て時代のエピソード‥
遠い目で日記を書きながら、子供達に静かに詫びているダメ親父です。
コメント
2015/07/31 2:02
72. >>71
shy
さん
純粋で優しい息子さん。
そちらの方がずっと世間受けがいいですよ。
うちの息子は、小3の通学路対抗野球大会で負けると、
相手の5年のピッチャーに殴りかかって行きましたからねえ(笑)
あの時は、そうとうヤバいヤツじゃないかって、マジ心配しましたよ(笑)
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2015/07/31 1:37
71. >>67 ツブネコ
さん
イエイエ。
私にも息子がいますが、
息子にはそのくらいになって欲しかったです。
そのくらいないと、
大切な女性を守ることは出来ません。
娘は女の子だからこそ、そう言い聞かせただけです。
息子は純粋で優しすぎるので、逆に心配です( TДT)
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2015/07/31 1:21
70. >>66 ようこさん
子供って、ヤバいところが親に似るもんです(笑)
でも、気持ちは暖かいヤツらなんで最後まで信じていました。
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2015/07/31 1:13
69. >>65 みさきさん
子供って、一人一人個性がありますからね、
どれが正しくて、どれが間違いなんてありません。
親も大変です。ただ子供とは無駄な言葉を省いて向き合う事は必要ですね。
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2015/07/31 1:06
68. >>64 構えヽ(`Д´#)ノさん
お酒が抜けたら、是非読んで下さいね!(笑)
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2015/07/31 1:04
67. >>63
shy
さん
これは、去年の夏休みに二部に分けて書いたものを編集して、一部にまとめました。
息子の暴力を止めることは出来ませんでしたが、
武闘派の父親は(笑)その血を受け継いだ息子を責める気にもなりませんでしたね。
お嬢さんの育て方とは、少し違うでしょうね。
でもこの事件以来、息子は暴力を振るう事は一切ありません。
shyさんの子育て、一本筋が通っているようで好感です。
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2015/07/31 1:03
66. 涙が出た。家族愛、素晴らしい!!
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2015/07/31 0:38
65. 素敵です♪(*^^*)
私も…息子に対する接し方…育てかた…後悔の日々です…(╥ω╥`)
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2015/07/31 0:25
64. 、、、良い日記のような気がする…←読んでない(T-T)
暇な時にゆっくり読む(T-T)
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2015/07/31 0:11
63. このエピソード、前にも記載されたことありますよね?
何度読んでも、感心させられます。
私は娘の方が荒い性格でして…
よく言い聞かせたもんです。
『例え相手が悪くても、絶対に手を出すな!
手を出した時点で、相手と同類になってしまうから…』
娘はなかなか納得してくれませんでしたが…あれから5年…
今はいじらしくグッと耐え、思い出したときに語ってくれます。
お陰で周囲からの印象が良い方へ変わり、今では庇ってくれる友達も沢山できました。
子供って、大人が思う以上の成長をしてくれますよね(*^^*)
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