割り切り珍百景★その②★業者のヤリ子にだって意地はある!Kaori‥独
60代前半  東京都
2015/08/24 5:37
割り切り珍百景★その②★業者のヤリ子にだって意地はある!Kaori‥独
【あーあ、飲んでたら終電行っちゃた(-o-;)
埼玉県某☆☆のファミレスで暇してるから、誰かメールの相手して】

↑↑

私は、そんな日記をupすると、運ばれてきたミックスピザの1ピースを口に運んだ。



サイトに個人で登録したのは、つい半月前。



個人で!と、わざわざ断ったのには、それなりの訳がある。



業者の疑いを払拭するために、私は日記にピザと野菜ジュースの写メと、



ミニスカから、股下10センチの太もも写メを添付した。



若葉マークは強力な助っ人だ。



よしよし。閲覧数は5分で100を超え、更に増え続けている。



つまらないドングリコメがわんさか入ってくる。



無料伝言板には、ラインしませんかぁ?的な使えないメッセが(-.-;)



でも、肝心な即お誘いメールはまだ入らない。



1時間が勝負なのに‥



私はだんだん焦ってきた。


やっぱりアダルト掲示板じゃなきゃダメなのかな?


でも、私にはアダルト掲示板が使えない大きな理由があったのだ。



なぜって?


私、ひと月前までは渋谷のある業者のヤリ子だったから。



     ★☆★



私がヤリ子をやめたのには訳がある。


あまりにもお客とのトラブルが多かったから。


30分で次へ行け!って?無理でしょ。



ヤリ子にだって意地はあるのよ。



縁あって重なるお客さんには、晴れ晴れスッキリした顔で帰ってもらいたいの。



でも、元締めはリピーターなど最初から期待してない。



もともと詐欺デリだから‥





プロフ写メは、香港や台湾の風俗嬢の紹介ページから拾ってくるアカの別人。



私が超絶可愛ければ何の問題もないんだけど、



若作りも限界スレスレの微妙な見てくれ。



だから私は、意地でプレイにかけてきたのに‥



路上出会いの一発目が勝負なんて有り得ない(泣)



「何だ!やっぱり糞業者かよ!」て怒号を浴びて、半分はボツ。






山陰の小さな町から、一人前の夢を持って一人東京へ出てきた私。


でも、東京はそんなに甘くなかった。


セクハラ、パワハラにも耐えて、ボロボロになるまで働いて‥


信じていた男には捨てられ、命を繋ぐために始めた風俗のバイト。


でも、本業にバイトがバレてからは、風俗一本へ。


やがて、やつれた私はお客に飽きられ、店を転々とした。



行き着いた先が、サイトに巣食うデリ業者だった。



人は私の人生を転落と言う。


確かに誉められたものではないけど、


私にだって夢はある。あったんだよ。



故郷へ帰って、誰も継がない洋品店を半分ブティックに改装して、


あと半分は、町に一件もないカフェを妹とやるんだ!


でも、そんな淡い夢も都会のケバいネオンにかき消されてしまった。






私はピザの最後の一切れをかじりながら、iPhoneをチェックする。


日記を上げてから、もう2時間が過ぎた。



8通のメールに、気のない一言メッセを返しながら、ため息を吐いていると、


9通目のメールが入った。



     ★☆★



「以前、会ったことがあるね?」



(えっ、誰?)



私はギョッとして辺りを見渡した。



業者の元締めが、私の日記に気がついて、ヤキ入れに来たと思ったからだ。


続けざまにメールが入った。



「キミには渋谷で会ってるよ(笑)どうした?業者辞めたんかい?」



男一人の客は、店の中に三人いた。



慌てて見渡す私に三通目のメールが入った。




「慌てなくていいよ。僕は普通の会員さ。そんなに取り乱すなよ(笑)
今からドリンクバーに立つから分かるよね」



まだ落ち着けない私に歩み寄ってきた男は、
『ほら、眠気覚ましだよ』と言いながら、


両手に持ったコーヒーカップの片方を私の前に置いた。



白髪混じりで50絡みの柔和そうな男だった。



「覚えています。時短で最悪の私の帰り際に、チップ下さった方でしょ?



「また会えたのも何かの縁だな。業者の縛りから逃げ出したのはいい選択だったね」



「あのー、私で良かったら、渋谷の借りは返させて下さい」



「いやいや、キミは本当に申し訳けなさそうだったじゃないか?

短い時間だったけど、その分精一杯のサービスをしてくれた。

キミの気持が分かったから、僕もキミに少しの誠意を見せただけだよ」



男は、柔和な笑みを浮かべてそう言った。


私は、熱いコーヒーカップで冷めた手を温めながら、

【割女】のくせになぜか急に涙が溢れてきた。




男は2枚のレシートを掴むと、立ち上がりながら
私の手を引いた。



そんな私は、しばらく立ち上がることが出来ずに、男に泣き顔を背け続けていた。



「Kaori‥どうした?今から僕と出来ないなんて言わないよな?」



「ありがとうございます」



それしか言う言葉が思い浮かばず、私はそれを二度繰り返した。



男にグイと手を引かれ、
少しよろけながら立ち上がった私は、



男のグレーのスーツの胸に顔をうずめた。






男に抱かれたい!


本気でそう思ったのは、何年ぶりだろう?


気が遠くなるほど昔の気がする。


男の胸からは、かすかなタバコの香りと、皮の手帳の香りがした。







     ★☆★




夜中に書き殴ったままなので、乱文失礼。


本当はこれから激しい絡みを書くつもりでしたが、

たまには、後は妄想で‥も悪くないのかな?ってね(笑)


どうしても!と言われれば書きますけど‥









考えたその後の展開としては‥


Kaoriと男は、その後定期になり、


昼仕事に復帰したKaoriは、次第に失った生活のペースを取り戻してゆく。


そんな中、既婚で単身赴任の男に、Kaoriは抱いてはいけない希望を胸に秘めるようになる。


そして、その半年後‥


男は出張先の工場火災事故で命を落とした。


絶望から立ち上がったKaoriは‥‥








ま、出会い系、特に【割】が縁の男女の話としては、かなり無理があるかな(笑)


こんな糞長い話に付き合って下さった読者様、ありがとうございます。



また【割】に関して別の逸話を書きますね。







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コメント

60代前半  東京都

2015/08/25 20:47

28.  >>27 [黒ハート]
さん

若葉[芽]マークの若い子にこんな日記読ませていいのかな?

まあ、人は長い生涯どこかでつまづく事もある。
でもね、暗闇の中でも目を凝らせば、蜘蛛の糸が見えてくるってこと。

僕の経験からも、そんな事が言いたかったんだよ。

ここで身近な【割】を引き合いに出してね。

全部はとても書ききれず、中途半端になってごめん。

20代半ば  東京都

2015/08/25 19:53

27. はじめまして。過去日記も読ませて頂きました。

ネコちゃんの日記に泣き、エッチな日記には釘付けWW

でも、どの日記も内容に関わらす、最後には優しさに包まれ、ほんのりした気分になります。

ありがとう。またお邪魔しますね。

60代前半  東京都

2015/08/25 8:33

26.  >>25 リyo汰さん

このKaoriって子ねぇ、沼に足を取られたように、ズルズルと都会の闇に引きずり込まれて行く。

ちょっと誇張しているけど、地方の小都市から都会に出てきた女を待ち受けている、ありがちな罠なんだよね。

でも彼女、腐り切ってはいない。そんな中でも女の意地は捨てていない。

まあ、ありがちな話だけど、この銀髪おじさんが彼女の【蜘蛛の糸】になって欲しい。

元々は、金欲と性欲の不純な繋がりだとしてもね‥

^_^[退]
70代以上  兵庫県

2015/08/25 6:45

25.  >>19 ツブネコ[芽]さん
おはざいまつ!!

え~!!あたしは優しくなぃっ!!笑

身体を商品としてお金を稼いできたぶん
闇も深いだろぉし病んでるとも思うから。

だからほんとに信頼関係が持てる人に
出会ったのであれば
あったかぃ光の射すほぉへ
進んでほしぃかなぁ。。って思うから。

って、小説だって忘れてるとこぁるかも!笑

60代前半  東京都

2015/08/25 1:21

24.  >>21 ニコニコさんさん

お疲れさま!

なんかニコニコさんとは別世界な出来事を書いていますが‥

これは、思い付きの創作で、銀髪スーツおじさん は、決して僕ではありません(笑)

60代前半  東京都

2015/08/25 1:17

23.  >>20 [クローバー]あゆ ふわりん[クローバー]さん

こんばんは。

人間には【善と悪】や【強と弱】【福と貧】とか‥

色んな判断基準があって、誰もがその枠の中に対象をブチ込んで比較してしまう。

それは、一種の暴力なんじゃないかな?と思うわけですよ。

でも僕は、決して【割】を美化肯定するわけじゃありません。

60代前半  東京都

2015/08/25 0:57

22.  >>17 一三〓さん

ごめんなさい。体調いまイチで、

家に着いて日記開いたまま寝落ちしてた[バッド(下向き矢印)]

作家?(笑)ぜんぜんダメですよ(笑)

良く半端なモノ書き狙って、自費出版の営業が本にしませんか?とか営業かけてくるけど、

それで舞い上がるよな、痛いオッサンではありません(笑)

マイペースで殴り書き。 それが僕のストレス解消です。

60代前半  北海道(道央)

2015/08/24 23:18

21. 
ただいま♪

絶望から立ち直ったKaoriは幸せになってもらいたいですね(*´・ω・)

40代半ば  鹿児島県

2015/08/24 21:58

20. こんばんは。

私は『割』に対していいイメージは全く持っていませんけど、つぶさんが書くと、『割』もいい話に聞こえてくるから不思議[わーい(嬉しい顔)]

60代前半  東京都

2015/08/24 20:05

19.  >>16 リyo汰さん

ガラスの靴はなくても、裸足で歩かせたくはない‥

実は、Kaoriの生き方は、女性達の反感を買うだろうな‥
て懸念していたんだよ。

でも、りYo汰って優しいんだね。

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