さよなら陥没乳頭【奈央との別れと再会】③完結編
仙台で別れたと言う奈央の元カレは教員仲間だったと言う。
チビナオを、へそのゴマとからかい、別れを決断させるまで奈央を傷つけた男。
僕はそいつに、沸々とした怒りがこみ上げてきた。
「何も気にするなよ。今のままだって十分可愛いんだから」
「由宇‥」
「どうした?」
「抱いて欲しい」
消え入るような声で、奈央がつぶやいた。
僕は、こんな奈央を悲しませた前カレに、怒りにも増す嫉妬を覚えた。
その思いを打ち消すように、僕は少し荒々しく奈央を引き寄せた。
「奈央‥今日は少し激しくなるかも知れない」
「私もそうして欲しい」
いつになく上気した顔で
、奈央は答えた。
目尻に残った涙を拭うと、奈央は僕の顔を引き寄せ、尖らせた舌を自ら僕の歯の間に入れてきた。
少ししょっぱい涙の味がした。
「どうしたんだい?いつもと違うね」
「チビナオって呼んでくれて‥すごく嬉しかったの」
「それで、こんなに変わったの?」
「うん」
「大丈夫だよ。チビナオはもうすぐ大人になって、恥ずかしがらずに僕の前に出てくるよ」
「ほんと?」
頷きながら、僕は初めて
奈央の右の乳首を口に含んだ。
奈央が高い声で泣き、僕の頭皮に爪を立てる。
脚を開き間に入ると、奈央はするすると膝を立て、
「ありがとう」と小さな声でつぶやいた。
元カレへの怒りは薄れて、僕はそんな奈央に集中する。
ウエストを引き寄せ、両膝に手を添えて、何度か滑らせながら突き出すと、
僕と奈央の境目はすっかりなくなり、僕は奈央の体の一部になった。
それは一度目、二度目とは全く違う感覚だった。
今思えば、前の二回は僕の懇願に優しい奈央が仕方なく応えてくれたのだろう。
でも、今日の奈央は違った。
「由宇!」と僕の名を呼び、また泣きそうな顔で僕を見つめている。
さっきは、優しく紋次郎に話しかけながら、手製のオムレツを嘴に運んでいた奈央が、菩薩様に見えた。
でも今、髪を振り乱しながら僕の腕に爪を立て、
激しい突き引きに耐えている奈央も、やはり菩薩様なのだ。
男は、女のそんな優しさに一番弱いのかも知れない。
奈央がキスを求めてくる。
屈んで舌を絡ませながら、長いリーチで深い往復を繰り返すと、
舌の間から奈央の熱い吐息が漏れ、それに少し泣き声が混じった。
やがて、奈央の体は反り上がり、嗚咽が途絶えて、体が左右に揺れ始める。
そんな奈央を支えながら、僕はまだ痙攣を耐えていた。
少しでも長く、熱い奈央の中にいたかったから‥
でも、それも終わりに近づいてくる。
思いが詰まった先陣が、勢い良く硬直した管の中を駆け抜けた。
奈央はもう声すら失って、ヒクヒク痙攣している。
そんな奈央の内臓の奥深く、僕の発露は果てしなく続いた。
★☆★
チビナオ‥別にこのままでもいいよ。と言う僕に、
でも、やっぱり治してと奈央は甘えた。
ホテルじゃ負担も大変だろうからと、僕は一日おきに奈央の部屋に【治療】に通うことになった。
チビナオは、二か月を過ぎた頃から、その全貌を僕に見せてくれるようになった。
でも、僕が奈央との繋がりを解き、余韻を分かち合う頃には、元のおうちに帰ってしまう。
でも、年が変わり新芽が吹き出す次の年の四月‥
チビナオは、すっかり大人になったのだ。
でも、そんな日々はそう長くは続かなかった。
次の年の一月、
奈央は神戸の女子大に新設された学科に転勤することになった。
二人の逢瀬は年に数回になり、やがてメールも途絶えがちになった。
更にその翌年の九月、奈央は修士の取得のためロンドンに行ってしまったのだ。
★☆★
実は去年の連休、僕は墓参りでロンドンから一時帰国していた彼女に成田で会った。
奈央は、二歳になると言うブラウンヘアが可愛い
女の子を連れていた。
「イギリスに永住するの?」と聞くと、
「多分‥」と奈央は答えた。
そんな僕達のやり取りを、マーサと呼ばれた娘は怪訝そうな顔で見上げていた。
まだ二歳じゃ、日本語が
わからないのだろう。
僕は、マーサに視線を下げて下手な英語で語りかけた。
Do yo know your mama's name?
Nao.
No no. your mama's name is BOSATSU.
「もうっ、変なこと教えないでよね!すぐ覚えちゃうんだから‥」
マーサは、菩薩、菩薩と繰り返しながら、僕と奈央の間を走り回っている。
「ほらね!」
僕と奈央は、目を合わせて笑い転げた。
「チビナオは?」
「元気よ。見せたいけど、ここじゃちょっと無理ね」
奈央は横目で僕を睨むとクスっと笑って、搭乗ゲートの中に入った。
マーサは、ママに手を引かれたまま、僕に振り返り、
BOSATSU! BOSATSU! と叫びながら、やがて人混みに紛れて見えなくなった。
BOSATSU‥
チビナオ‥
僕は、カフェから飛び立って行く747を見送っていた。
また一つ、僕の青春が去って行った。
―完―
前編では、僕の無神経から、
多くの読者さんに不愉快な思いをさせてしまいました。
この場から、お詫び申し上げます。
※写メは、奈央とは別人です。
コメント
2015/09/27 9:02
51. >>43 みずほさん
タイトルのご指摘に関しては、
陥没◎◎に関わった方や、自身が陥没で悩んでいる方を、引き寄せて勇気づけたかった!てことはありますね。
普通の恋物語的なタイトルじゃ、誰も気付いてはくれないでしょうから。
医学的なご指摘に関しては、友人の内科医と婦人科医に相談し知識を得ました。
やり方は、縦にも伸ばすので乱暴は絶対許されません。
返コメ
2015/09/27 8:54
50. >>42 みずほさん
陥没乳頭に関しては、奈央は前カレに中傷されて、酷いトラウマになっていました。
僕が長々と書いたのは、勿論恋物語を書きたかったことと、
体の悩みに関しては、対処の仕方は付き合う相手によって人それぞれ。
悩みを克服して前を見よう!と言う内容です。
これは、出来上がった構想なので、みずほさんに指摘されて変更した点は一つもありません。
返コメ
2015/09/27 8:43
49. >>41 みずほさん
まずね、幾つかに分けてお答えしますね。
掃除機の件。
①の78コメから84コメをご覧になって下さい。
掃除機は、ひとみさんが最初の78コメで言われたこと。
その後は、ひとみさんとのやり取りのノリで、僕も脱線してしまいました。
もし、僕がいきなり84コメでそれを言ったとしたら、僕は最も軽蔑される男でしょうね。
返コメ
2015/09/27 8:26
48. >>40 カジュアルさん
安◎まーくんって、超有名人ですよ。でも虫かご‥大正解かも(笑)
神戸の野山や、色んな動物達や、ちょっと天然の母が、
僕の妄想力を育てたのかもね。
いつも、ご愛読ありがとう!
返コメ
2015/09/27 8:16
47. >>39 クロコダイル・ダンディ・ケンジさん
ハーフの女の子だからね。可愛かったよ。
返コメ
2015/09/27 6:57
46. おはようございます
私 みずほさんと同じ考えです
返コメ
2015/09/27 6:54
45. >>31 ツブネコ
さん
チビナオを
ぐっと揉んでおけぇー
あ、おはようございます
雰囲気は慣れました
自宅から近くてラクっすよー
キャッ(*≧∀≦*)キャッ
返コメ
2015/09/27 6:34
44. 上手い文章ですね
![[!!]](https://img.550909.com/emoji/ic_biccuri02.gif)
素晴らしいです
ところで
マーサの父親は誰?
返コメ
2015/09/27 2:51
43.
もしもそんな女性に出会ったら
決して バカにしたり 冷やかしたりしないで
欲しいと思います。
普通にあって欲しいと切実なのは
その女性側なのだから。
それも好きな人の個性と思って
対応していただけたら
うれしいなと思います。
どうも 長々と失礼致しました。
ありがとうございました。
返コメ
2015/09/27 2:49
42.
刺激を与えるだけでは 治らない事もあるので
かと言って クリニックに相談すれば
全て解決!!とも行かないわけですよ。
費用の面とか リスクの面とか。
そういう事もちゃんと分かって
書いてあるのなら
それはそれで良いかと思います。
私はそんなデリケートな問題を
あからさまに
日記にしなくても?と言う思いと
掃除機で~の件がとても気になりました。
でもその事は既に謝罪されていますので。
陥没乳頭がたとえ4人に1人(あくまでも平均的な数字と思われます。)であっても
返コメ