【百合①】俺の顔に小便を浴びせながら泣いた、最愛の女王様‥百合
今から15年前、2003年と言うと、
巷では、千と千尋の神隠しが、世界的な映画の賞を総なめにし、
六本木ヒルズが開業した。そんな年だ。
つい先日のような気がする15年前だが、ダラダラと年を重ねた僕に取って、
それは、二度と戻れない、取り返しのつかない日々でもあった。
そんな頃、僕は一人の可笑しな女と付き合っていた。
まあ、変な女と付き合うってのは、僕の病気みたいなものだけど、
百合と言う女は、そんな女達の中でも極めつけの可笑しな女だった。
★☆★
「ねえ、由宇‥おしっこしたい」
浜から水着のまま車で宿に戻り、砂や汗をシャワーで洗い流している最中だった。
「冗談だろ?」
「ほんとにしたいんだよ」
百合は、鮮やかなグリーンのビキニのまま僕に尻を突き出し、
化粧鏡に向かってクレンジングを塗りたくっている。
中学高校と新体操で鍛えられた百合の体は、ピンと筋が通った筋肉質なのだが、
競技を引退して五年経つと言う今は、それなりに丸みを帯びて、女っぽい体つきになっていた。
「やらしい!見ないでよね!」
後ろ足を蹴り上げる百合を無視して、僕は鏡の中の百合の顔を凝視していた。
いつもは、目元を狐目に強調している百合のメークがトロトロに溶け落ちて、
仮面の下から、愛嬌あるトロンとしたスッピンの百合が現れる。
その変わりようが愉快で、僕は百合の真後ろに立って、彼女の小ぶりでまん丸の尻をグイと引き寄せた。
「やめてよ。ほんとおしっこ漏れそう」
百合は尻を振って僕の腕を振り払い、振り向きざまに僕の顔にシャワーを浴びせた。
「おっこおしっこって、ガキか?したいならトイレに行けよ」
「ここでしちゃいけないの!」
シャワーで顔を洗い、すっかりスッピンになった百合は、
僕を横目で睨みつけながら、ビキニの上下を華麗に脱ぎ捨てた。
ここ、伊豆高原のリゾートヴィラのバスルームには、夕日がたっぷりと降り注ぐ。
オレンジ色に染められた百合の全裸は、見慣れている筈なのに、かなり強烈に僕を刺激した。
★☆★
まず、百合と言う女‥
世の中を舐めくさった、とんでもない跳ねっ返り娘なのだが、
何故だか僕には良く慣ついていた。
『Chinese‥特にね、私達◎族は、受けた恩義は一生忘れない』
それが百合の口癖だった。
どんな恩義を僕に感じていたのか…は後で書くけれど、
この百合と言う女、
中国と言っても、西の辺境、ミャンマーに国境を接する雲南省の常春の天空都市、昆明の生まれで、
中国の主要民族である漢族ではなく◎族と言う少数民族の娘だった。
百合の父親は、いわゆる◎族の大酋長の家系で、
インドシナ半島との貿易や観光事業で大きな財を成していた。
そんな親を持つ百合は、いわゆる留学生なのだが、学力も生い立ちも日本語能力も、普通の学生達とは一線も二線も画していた。
百合は、中国では最高峰の北◎大学を卒業し、一年前の四月に私学のK大学に三年次から編入してきたのだ。
さらに自宅は、親が彼女の留学のために購入したマンション‥と言う、
あちらでは、いわゆる超がつくお姫様だったのだ。
そんな彼女が、なぜ異邦人で年が二十以上離れている僕に恩義を感じているのか?
彼女と僕の馴れそめは、僕が会社の寮に借りていたアパートの一室に彼女が仮住まいしたことに始まる。
百合の父親が購入した中古マンションのリフォーム中、
僕は、帰国したバイト留学生の代わりに、百合をひと月だけ寮に入居させたのだ。
それだけの関わりで終わりになる筈の、僕と百合の関係は、その一年後に劇的に復活した。
それは、大崎警察署からの一本の電話だった。
「◎栄蘭と言う中国人の女性をご存知ですか?」
警察の話では、五反田のSMクラブにガザを入れて、百合を連行したと言う。
「ああ、栄蘭は良く知っていますよ。確かに僕は彼女の身元引受人ですが、何か仕出かしましたか?」
寝耳に水だったが、僕は咄嗟にそう答えて、大崎署に車を飛ばした。
要は、こいつは五反田界隈で結構売れっ子の女王様だったらしい。
アイマスクに網タイツにピンヒール。手にはムチ‥その女王様だ。
生活費には事欠かない百合は、なぜ夜の盛り場で、夜な夜なムチを振り回していたのか?
そんな疑問を棚上げしたまま、僕は一つの決心をしていた。
糞アマめ!一度だけは助けてやろう!
八時にパクられた百合がようやく解放されたのは、真夜中の三時だった。
その間、僕は生活安全課のデカと、
中国人留学生をバイトさせながら母国に帰している経歴などを雑談しながら、
監督の不行き届きを詫び、穏便な措置を願い出たのだ。
百合は、留学生の規範を職種や就労時間で激しく逸脱していたものの、
いわゆる売春行為はしていなかったことが救いになり、
なんとか、強制送還は免れたのだ。
ムチを振るったり、蹴ったり踏んづけたり、小便を引っかけたりはしたものの、
体には殆ど指を触れさせなかったらしい。
馬鹿げた話だが、百合のその告白は幾らか僕を安堵させた。
百合と言う栄蘭の源氏名は、担当のデカから聞いた。
以来、僕は栄蘭を百合と呼ぶことにした。語呂が良いのと、この日を忘れさせないために。
明け方、朦朧とした意識の中で、女を引っぱたいたのも、
我を忘れて泣きながらしがみついてきた女を、そのままの流れで犯してしまったのも、その時が初めてだった。
それから四か月が過ぎ、僕と百合は日を追って
心も体も接近していくことになった。
それで、百合は真性のドS女だったかと言うと、
それは分からない。
僕がドMでない限り、百合のS性は封印せざるを得ないのだ。
性癖が合わないなら、百合は僕から離れれば良いだけ。
でも百合は、日本を去るまでの三年間、結局僕から離れる事はなかった。
★☆★
「もう我慢できないよ。由宇‥」
「仕方ないな、そこでやれ」
僕は洗い場の隅にある排水口を指差した。
「ねえ‥由宇ってさ、女のおしっこはクリから出るって言ってたでしょ?」
「ん、違ったっけ?」
「一回、ちゃんと見た方がいいよ」
「おまえさ、まさか俺に引っかけようとか企んでいないよな?」
「まさか」
百合はケラケラと笑っている。
成人した女の放尿シーンなんて見たこともないし、かと言って別に見たくもなかった。
鶴の恩返しが、ありがたくもない放尿プレーかよ?
まあ、野暮な事は言わない。何でも経験だ。なんて思ったのが間違いだった。
そんなわけで‥
百合はもう、腰を突き出して、紫色の花びらをめくっている。
「ちゃんと見るのよ。下から‥」
最初の数滴が、百合の花弁から滴り落ちた。
確かに‥クリよりずっと下の奥から、それは湧き出していた。
「見えた?」
「ああ、クリじゃないな。でも今一良くわからない」
その時だった。
力ない放物線を描いていた百合の細い水柱は、
一気に鬼のような勢いを得て、散弾銃のように僕の髪や顔に飛んできて砕け散った。
「うわっ!」
もう、出どころどころの話ではない。
のた打ちまわる僕を追いかけ、百合の放水は続いた。
やっとの思いで、薄目を開けた僕が見た光景は、
勝ち誇ったような女王様ではなく、
声を上げて泣きながら僕を追い回す百合の姿だったのだ。
―続―
コメント
2016/02/03 9:46
6. >>5 無駄に明るいサニ村さん
![[手(パー)]](https://img.550909.com/emoji/ic_p_hand.gif)
うーん、そこが受けたか(笑)
映像化したら(するわけないけど)壮絶なシーンだろうね(笑)
コメありがとう。
はい、お仕事に戻って下さいね。近々続きをupします
返コメ
2016/02/03 9:37
5. おはようございます。
最後のシーン。
泣きながら百合さんがツブねこさんを追い回すシーンで、爆笑してしまいました。
仕事中なのに。爆爆爆
返コメ
2016/02/03 9:32
4. >>3 T.Shinさん
初コメですね、ありがとう。
動揺‥そうだね。環境が激しく変わると、女って自律神経が狂いだして、
突飛な行動をするんだろうね。まあ、それにしてもちょっと異常だね(笑)
半年たつと、S気は影を潜めて普通の女に戻りました。
返コメ
2016/02/03 9:17
3. はじめまして。彼女、美人さんですね(*^o^*)
でも、彼氏に放尿とか全く理解できません。何か精神的に動揺してたんでしょうね。
倒錯の世界、私には良く分かりません。
でもね、でもね、文章には思わず引き込まれました。で、やっぱり続きを期待しますWW
返コメ
2016/02/03 8:37
2. >>1![[王冠]](https://img.550909.com/emoji/ic_crown.gif)
ニャンコ先生![[猫]](https://img.550909.com/emoji/ic_cat.gif)
さん
![[晴れ]](https://img.550909.com/emoji/ic_sun.gif)
おはよ
1米ありがとう!これは僕の黒歴史です(笑)
あの~、言っときますけど僕はMじゃあありません(笑)
返コメ
2016/02/03 8:31
1.
おはょ~ございます
笑っちゃいけないけど面白かったので、続きが楽しみデス
返コメ