令子は、まさか…小野小町?迷い蝶③
「今日、このまま別れたら、僕は一生レイを抱く夢を見続けることになる」
「やめてっ!」
令子は、耳を押さえてその場に立ちすくんでしまった。
豊かな自然の中で、多くの生き物達が繁殖期を迎える8月。
この濃い緑に包まれた森の中には、見えない妖気が漂っている。
僕も令子も、そんな妖気にやられたのかも知れない。
僕が最初に令子に抱いていた軽い遊び感覚はとっくに消え、
何が何でも、この女と繋がりたいと言う衝動に代わった。
発作的に令子を引き寄せ抱き締めると、令子も僕の背中に手を回した。
この機を逃したら次はない。
♂の性衝動と少し違って♀のそれには波がある。
♂は追う性で♀は選ぶ性だから。
多くの生き物がそうであるように、人間だって例外ではないのだ。
気がつくと、風はすっかり凪いでいて、
木々の枝葉や下草から蒸し出された草いきれに、僕はめまいを覚えた。
僕から離れた令子は、立ち尽くしたまま、無表情で僕を見据えている。
「とにかくここは日差しが強過ぎる。移動しよう」
僕は少し強引に令子の手を引いた。
★☆★
照葉樹の木立に囲まれた全室離れ造りのホテルだった。
外観も室内もログハウス調で、ブラインドの羽根を捻ると、雑木林の緑が眩しかった。
「さ、こっちへおいで」
ソファーの隅で固まっていた令子は一度は頷いたが、すぐまた下を向いてしまった。
「由宇、あなたはそよ風みたいな顔をして、本当はつむじ風だったのね。私をどこまで吹き飛ばすつもり?」
「そよ風だか暴風だか、舞い上がって見なければわからないさ」
ベッドから下り、手を差し出すと、令子は弱々しく僕の手を掴んだ。
そんな令子を引き立たせ、膝下に手をそえると、僕はいきなり彼女を抱えあげた。
「軽いな。これなら担いででも山を降りられる」
「怖いよ。やめてっ!」
「何が怖い?まだ俺が怖いのか?」
「違うよ、落ちたら怪我しちゃうでしょ」
「誰が落とすか!こんな綺麗な獲物を」
僕は、笑いながら令子を抱えたまま、ダブルベッドの真ん中に倒れ込んだ。
「獲物なのね、私って」
「そう、僕の大切な獲物さ」
「そうね、獲物なら獲物のままでいいわ。その方か気がらく。私、いまもう何も考えられない」
「よし、風は吹き始めた。しっかりついて来いよ」
「やめよう、て言っても聞いてくれないんでしょ」
「うん、もう無理だね」
僕は優しく頷きながら、
令子のジーンズの膝に置いた右手を、内ももに這わせ、さらに付け根の丘を掴んだ。
躊躇う女を相手に、手を休めてはいけない。
ジーンズの上からとは言え、いきなり急所を押さえられた令子は、腰を捻って逃げようとしたが、
さらに強く掴まれ、厚手の布の上から僕の中指が食い込むと、
せつない息を吐いて、抵抗をやめた。
そればかりか、泣き出しそうな顔で、わずかに口を開け顎を上げてくる。
令子の歯は、小さく無駄なくきれいに並んでいた。
歯並びのカーブも男のそれよりずいぶん小さい。
令子の魅力の原点は、その精密なコンパクトさなのかも知れない。
唇を合わせ、舌を絡ませながら、僕は令子の包みを丁寧に解き始めた。
青竹の様にピンと張り詰めた白い脇腹。縦長なへその窪み。
そのどれもが、僕の征服欲を激しく刺激した。
慌ただしく服を脱がされ、全裸に剥かれた令子だが、
最後にブラを外すと、頑なにうつ伏せのまま動かない。
仰向けに回転させると、
両腕を交叉させ、一部の隙もできないよう、しっかり胸を隠している。
「なにしてんだ?」
「小さいって言わないで!凄く傷つくから」
「さっき見えたよ」
僕は笑いながら、令子の裸を見下ろし、トランクスも脱ぎ捨てた。
「いま笑ったでしょ!」
僕は表情を一切変えず、
少し乱暴に令子を引き寄せた。
「いいかレイ、良く聞けよ。親にこんなに綺麗な体を貰って、あと何が不満なんだ?その腕をどけてみな。刀傷かタトゥーでもあるのか?」
「何もないわよ。ついでに膨らみもない」
令子は、僕に目一杯顔を背けて、胸を覆っていた手を離した。
令子の二つの胸は、小さなゴムまりの三分の一を貼り付けたほど大きさで、
径も小さく、裾野の広がりもあまりなかった。
乳首は薄くもなく、かと言って決して濃くもなく、
やはり他の部品と同じように小さめに張り詰めていた。
「きれいな胸じゃないか。令子の全体に似合ってるよ」
「男の人って大きくなきゃヤなんでしょ?」
僕は、そんな令子を引き寄せ、いきなり左の乳首を口に含んだ。
「マミは私の胸を指で弾いて、男の子の胸だねなんて言った」
乳首を吸われながらも、令子は泣き言を続ける。
「うるさい!没頭してるんだからお前も没頭しろ!」
令子は鼻をグスグス言わせながらも、しまいには腰を振りながら僕の頭皮に爪を立てた。
乳首を吸いながら、下に指を這わせると、扉はすっかり開いて蜜が内ももまで溢れ出している。
中指を入れると、第一関節から少し奥で跳ね返されるような抵抗を感じた。
恥骨の裏側の抜け止めの軟骨が堰を作るようにせり出している。
「由宇‥」
「何だ?」
「大きくない?無理だと思う。太さも長さも全然違う」
「まさか、僕のは普通サイズだよ。触ってみるか?」
令子の細い指が、ためらいながら僕の角の表裏を這いずり回り、胴回りを締め付けた。
「太さも長さも全然違う。これって、もう少し柔らかくならないの?」
「誰と比べてるんだ?」
令子は、口ごもりながらこう続けた
「達也って小柄なのね。きっと由宇の半分くらい。私、達也しか知らないし‥」
「心配するな。女の体は最後に入った男の形を覚えるんだ。
今からレイの体に僕の形や大きさを覚えさせる」
僕は、少し怯えて眉根を寄せる令子の脚を開き、その間に入った。
―続―
この直後、令子の出血とか、いつくかの事件を経て、
二人は抜き差しならない関係に堕ちて行きます。
コメント
2016/07/02 8:49
3. >>1 T.Shinさん
![[曇り]](https://img.550909.com/emoji/ic_cloudy.gif)
![[晴れ]](https://img.550909.com/emoji/ic_sun.gif)
か(笑)←あ、笑っちゃいけないよな。
おはよう
そか、シンもちっパイ
ちっパイ、まるで気にならないよ。むしろ好き。
ゴムアレルギーね、ヤバいです(笑)
返コメ
2016/07/02 8:44
2. おはよう~。
文章がうまいな~といつも思う。
おこまには才能がないな~。
甘美なそして…惹きつけられ。。羨ましい。
やっぱり小説家になるべきだわ。
本を出して見たら。
今日も元気でいてね。
返コメ
2016/07/02 8:38
1. おはようございます。
待ってました!ちっパイなのね?彼女。親近感がわくw
え、ゴムアレルギーって?ヤバくない?
返コメ