前戯なんかいらない。早く来てっ!‥迷い蝶⑥
「ここが裂けて出血したみたいだな。痛い?」
由宇の指が、私の中をおっかなびっくり進んできて、
私の恥骨の裏側の傷口を撫でた。
「何ともないわ」
本当はチクリとした痛みに、思わず顔が引きつったのだけれど、
私は、それを悟られないように由宇に笑顔を見せた。
由宇は、私の予期せぬ出血に困惑しているようだった。
でも、諦めがつかないのか、股間を硬く漲らせたまま私の体に触れてくる。
そんな私も、強がって由宇を挑発するので、若い彼は収まりがつかない。
五つ年下のこの子は、決して私が最初に夢見ていた弟タイプじゃなかったけれど、
普通に優しく男らしい好青年だった。
「挿れてくれる?」
そんな由宇に、二度目をせがんだのは私だった。
「でも、挿れたあとしばらく動かないでね」
「わかった。痛かったらいつでもやめるよ」
由宇は「動かないで」の意味が分かっていないようだった。
私は痛みなんてどうでも良かったのだ。
由宇には言えなかったけれど、一度目の後、私の隙間には、ずっと由宇が挟まったままみたいで、
その違和感が私を激しく狂わせていた。
だから、前戯なんかいらない。
今すぐ空っぽの私をバンと埋め尽くして欲しかったのだ。
由宇は、慎重に私の両脚の間に入って来て、待ち切れないのか、私の膝をグイと開いた。
無防備に晒された私の生殖器。
由宇は、その真ん中をじっと見つめている。
「血は止まってるね」
「そんなことより、あなたの形を覚えられたかしら?」
「うん、僕の形を忘れていないようだね」
「ええっ、分かるの?」
「分かるさ!」
そう言いながら、由宇はいきり立った先端に私の蜜をたっぷり絡め取っている。
私は、思わず身構えた。
なのに由宇は、扉のあたりで遊んでいて、なかなか挿れてくれない。
大きくなった栗を角で撫でられるのは、それはそれで素敵なんだけど、
今の私は、それよりも息が詰まるくらい満たして欲しかったのだ。
「挿れてっ!」
何度も言うのは恥ずかしいので、私は由宇を見つめて、口まねだけでそう言った。
「挿れるよ」
由宇も、そんな私に合わせて耳元でささやいてくれる。
小柄な私は、いつも由宇の思いのままだ。
膝の裏側に手を添えられ、丸見えの形に屈曲させられると、
赤い蛇のような由宇の頭は、急に角度を変えてヌルっと私の中程まで入ってきた。
でも私には、その先に小さな関所があるらしい。
「力を抜いて」
「はい」
由宇に言われて、私は幼子のように素直に頷いた。
弾みをつけた由宇の角が、私の器官を圧迫しながら、滑り込んできた。
「ああっ!」
その瞬間、私の気は宙を舞い始めた。
きっと由宇は、お臍の裏側まで届いている。
私のお腹の中は、もう大変なことになっていて、
辺りの内臓はどこかに押しやられてしまったみたいだ。
でも、この安心感にも似た充足感って一体何なの?
私は、由宇が動き出さないように、彼の腰を両脚で強く挟みつけた。
由宇はちゃんと約束通り、恥骨がぶつかるほど深く埋め込んで止めてくれた。
五秒、十秒、二十秒‥
私の全身の血は、その一点に集中し、沸騰し始めた。
頭の中が空っぽになる。
腰から震えが湧き上がってきて、
それは背骨に伝わり肩や首や顎を震わせ、
最後に髪の毛を逆立てて空中に抜けて行った。
そんな私の震えは治まるまで数十秒続いた。
「もうイっちゃったの?」
放心した私は、素直にコクりと頷いた。
「少し動いていい?」
そう言いながらも、由宇は私の中をゆっくり往復し始めている。
「ほんの少しなら‥」
由宇は、笑ってぬけ殻になった私を剛力で抱きしめた。
体がベッドから浮いて、私は夢見心地になり、
一瞬、いけない事を妄想してしまう。
由宇の子‥
由宇の子が欲しい!
★☆★
夢から覚めると、由宇は私の中を力強く動き始めていた。
私の恥骨の裏側にあると言う関所も、
すっかり由宇に馴染んでしまったみたいで、
彼は、抜けそうになるまで引いては、ゆっくり私の中を充たしてくる。
私は、目を瞑りたくなるのを我慢して、
由宇の肩に手を添え、私の中を往復する彼の顔を見ていた。
でも、だんだん動きが早くなると、もう目を開けていられなくなり、
泣きながら高い声を出していたらしい。
ふと、夫達也の顔が浮かんで消えた。
消えては、また浮かぶ。
私は、それを打ち消すように、吐息を声にかえた。
時には泣くように‥
また、アクメが近くなると吠えるように‥
今日までアクメの意味すら知らなかった私が、
何度、アクメに襲われたのだろう?
気が遠くなってしまった私の腰を、自分の高さまで引き上げて、
由宇は深く早く、えぐるように私を突いた。
私は、もう揺れるだけで、首も上げられず由宇を見ることもできない。
「もうダメ‥」
私を支えている由宇の指が、お尻に食い込み、
引き上げられた私は、信じられないほど奥を突かれた。
「きゃーっ!」
胃袋が圧迫されて、私は叫び声を上げた。
由宇はそこから少し引いて、動きを止めた。
由宇の痙攣が、ユルユルになってしまった私の膣壁をヒクヒク震わせている。
もうドロドロの私の中に、由宇の白い血が降り注ぎ、
何色かすら分からない粘液が、私の中から溢れ出ていた。
そっと下ろされた私の胸に、由宇の汗がポタポタと落ちた。
由宇の角は硬いままで、時々思い出したようにヒクつくけれど、
もう、私の中を引っ掻き回したりしない。
良かった。
終わったのね。
朦朧とした私の目の中を、一羽の小さな蝶かふらふらと舞っていた。
それは、湖畔で由宇が見つけたムラサキシジミ。
南国から台風に乗せられてきた迷い蝶
あの迷い蝶は、私の運命を暗示していたのだろうか?
私の中で萎んで行く由宇
を感じながら、
私は声にならない声で、由宇に問いかけていた。
「ここはどこ?」
「あなたは誰?」
「私、明日からどうすればいいの?」
―続、又は完―
この話、実はまだまだ続くんですが、
激しい絡みシーンは、だんだん少なくなって行きます。
令子の夫、達也と由宇の間にも、対立から交流も生まれ、
数十年後に一つの大きなヤマが訪れる予定です。
でもね、アダルトで投稿するのはどうかな?と迷っています。
結構、書き疲れましたしね(笑)
コメント
2016/07/18 13:54
50. >>49 くまちゃんさん
こんにちは
昔は、おかまかよ?って言われるほど、
女目線ばかりで書いていましたよ(笑)
返コメ
2016/07/18 9:06
49. えっ、いきなり女性目線なんですか?
なんかもう、頭がぼーっとしちゃいました
返コメ
2016/07/18 6:38
48. >>47 Soraさん
分かったよ。分かったから怒るな(笑)
でも、14か月目のマドンナみたいなラストばかりじゃないって事も分かってくれよな。
返コメ
2016/07/17 23:46
47. つぶパパの小説日記は、エロなのに最後に読者を泣かせるでしょ。
あのどんでん返しを私やみんなは待ってるんだから!
エロいシーンが終わったから打ち切りとか、ふざけないで!
ファン、やめちゅうよ。
返コメ
2016/07/17 18:07
46. >>43 フッキーさん
エロは美か?そう言われれば、そうかも知れないな。
あんまりグロい表現は好きじゃないからね。
でも、Hしたい!てならねーのは困ったな!
いや、本当に困った(笑)
返コメ
2016/07/17 18:02
45. >>42 右近さん
こんばんは。男と女、それぞれの視点で書くと、
一つに交わっていても、かなり感じ方も思いも違うものです。
だからこそ、やめられないんですけどね(笑)
ラストまで続けて見ますね。
返コメ
2016/07/17 17:57
44. >>41 信太さん
分かったよ(笑)
やっぱり中途半端はいけないか?
少し色つけて、続けるよ。
返コメ
2016/07/17 17:22
43. パパちんおちかれ♪
パパちんの表現って、独特の世界が、観ある
エロが、美って感じに読み取れるって言うか~ん~~
( ̄∀ ̄)にやり
読んでて、うちも~エッチしたい~ってならね~(爆)
なんでだろう
熟女編も、待ってるべ~(爆)
(*≧艸≦)グフフ~
返コメ
2016/07/17 11:06
42. 男と女、それぞれの感情の機微が描かれていて
とても楽しく拝見させて頂きました
願わくは、lastまで逝って(描写)欲しいですww
返コメ
2016/07/17 9:50
41. >>36 ツブネコ
さん
やった~!
続編決定ですね♪
首を長く伸ばして待ちます(^o^)
体調優先で、描いてくださいませ。
返コメ