男って何?女って何?② 【僕の前に現れた仰天18少女は…】
香織は、小柄でぺたんこのスニーカーを履いた
渋谷の街にはちょっと不似合いな普通の女の子だったー
小顔で目鼻立ちはそこそこ可愛いのだけれど、
化粧っ気がまるでないのは、そこまでの余裕がないのかもしれない。
「私、あんまり頭が良くなくって…」
酢豚定食のご飯に青梗菜一皿とチャーハンを追加して、
香織は、それらを代わる代わる、もの凄い勢いで口に運んでいた。
「もう少しゆっくり食べなよ。ご飯は逃げないから」
笑いながら、彼女の茶碗に烏龍茶を注ぐと、
香織は、僕への警戒心が少し解けたのか、一気にしゃべり始めた。
カーディガンの肘が酢豚の甘酢に触れそうになるので、何度か注意するけれど、
香織は、まるで気にとめる様子もなく、爆食とおしゃべりを続けた。
「田舎の父は今の自営業の仕事を会社にしたいって言うので、
私、父の仕事を助けたくて公立大学受けたんですけど、みんな落ちちゃって…」
「ふーん、それで上京して経営の専門学校に通っているんだね?」
「でも、東京って楽し過ぎて勉強には全然向かないんです」
「それはダメだな。東京で一人暮らしの厳しさが分かってないね」
「やっぱりね。三茶パパの小言なら、なんで素直に聞けるのかな?」
香織は「今日は幸せ」とか呟きながら、
僕がついだ烏龍茶をふうふう言いながら半分ほど飲んだ。
それにしても、この子はなぜ食費まで食い詰めてしまったんだろう?
そんな疑問は残ったけれど、僕は香織のあまりの食いっぷりの良さに見とれて、
野暮な質問は棚上げにした。
「おかずが足りないだろ?餃子でも頼むか?」
僕がそう聞くと、香織は
「でも…」と言って少し口ごもった。
「え、いまさら遠慮もないだろ」
「でも…」
もう一度口ごもって、香織は小さな声でつぶやいた。
「餃子は大好きだけど、口が臭くなるとイヤでしょ?」
香織はそう言った後、怪訝な顔をした僕から目を逸らせた。
えっ!?
僕は凍りついてしまった。
やっぱりこの子は、その覚悟があって僕に接近してきたのか?…
ああ、頭が混乱してきた!
★☆★
「デザートは杏仁豆腐でいいか?」
「嬉しい、いいんですか」
香織は、運ばれてきた杏仁豆腐を端をつつきながら、もったいなさそうに食べている。
「僕の分も食べるか?」
香織は、ニコッと笑って頷いた。
なんだ、まだ子供じゃないか。思わず笑ってしまった。
「そう言えば、僕をフォローしてくれてたね」
「私も実家にも猫二匹いるんです。やっぱり近くのホームセンターのゴミ箱に捨てられてて…」
「そうか、猫日記つながりだったのか?」
「そうなんです。若い人って怖いから…」
若い人は怖い…
香織の、そのまるで脈絡のない言葉の意味は?
おそらく、僕のような年輩者なら、いきなり乱暴な展開もないだろう。
そんな鷹を括った意味なのだろうか?
僕は、二つ目の杏仁豆腐をペチャペチャ食べている香織を、
まるで、違った目線で見つめた。
遠目には、中坊が初めて渋谷に出てきたような垢抜けない女の子だ。
でも、
七分丈のジーンズは、痛んで更に色褪せてはいるが、
この子の脚の形の良さを際だたせている。
ダメージの裂け目から見える肌は、息を呑むほどの白さだ。
薄手のセーターの下に隠された胸は、
それほど大きくはないけれど、中寄りで形は良さそうだ。
僕はフッと息を吐いて、力なく頭を振った。
やはり、どうしてもこの子の裸の姿を思い浮かべてしまうのだ。
「どうしたんですか?」
いきなり沈黙を破られ、
僕は腹を据えて香織に問いかけた。
「香織ちゃん、さっき餃子で口が臭くなるとイヤでしょ?って僕に聞いたよね?」
香織は、コクンと頷いた。
「それは、これから僕が変な場所に誘ってもついてきてくれるって意味か?」
香織は僕を見つめ、ちょっと引き気味だけど、ゆっくり頷いた。
「若い男は怖いとも言ってたよね?」
「うん、言ったよ」
「恋愛なら、タメはイヤでも、少し上の男だっていっぱいいるだろう?」
香織は少し考えて、こう言い放った。
「中途半端な歳ってイヤなんです!」
中途半端?
これには僕も、呆れて笑い転げてしまい、
その勢いで香織に毒づいた。
「おい小うさぎ、狼を舐めたらな大怪我するぞ!」
-続-
二話で収めるつもりでしたが、長くなってしまい無理です。
完結を期待されていたフォロワーさん、ごめんなさい。
もう少しお待ち下さい。
ほんと、男って辛いです(涙涙)
コメント
2017/01/14 0:46
26. >>25 結さん
こんばんは。
昔は僕も紳士だったとか(笑)
お互い、いつまでも紳士 でいようよ。結構辛いもんがあるけどさ(笑)
ワクワクで、まだ日浅時代の酸っぱい思い出です。
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2017/01/14 0:25
25. 忙しかった一週間が終わりました。
やっぱり三茶さんは紳士ですね(*´-`)
僕も昔は良く「洋服の青山」と呼ばれるぐらい
紳士でしたw
到達点は同じでも、大切なのは過程ですよね。
オチに「いざ鎌倉って時に・・・・」
とか言わないで下さい。
最後まで紳士を演じる三茶さんを期待してます。
おやすみなさい。
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2017/01/13 18:00
24. >>22 みかん〓さん
こんばんは。出会い系だからね、リアルじゃありえない出会いもあるんですよ。
間違った使い方をしなければ、ワクワクって本当にワクワクしますよ(笑)
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2017/01/13 17:45
23. >>21 Soraさん
ごはんを食べさせるのに、上から目線で距離を保ったままじゃ美味しくないだろ?
本音が出始めると、ほとんどの女って悪女の一面を持っていると思うよ。
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2017/01/13 15:39
22. こんにちは。不思議な出合いの物語ですね。
ドキドキが伝わってきます(*^^*)
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2017/01/13 15:28
21. この香織さんて子、結構やり手かも。
![[バッド(下向き矢印)]](https://img.550909.com/emoji/ic_bad.gif)
裸の姿を思い浮かべてしまうって、やらしいわね!ダメでしょう
パパは分かりやす過ぎ。普通の子も悪女にしてしまうわ。
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2017/01/13 14:11
20. >>17 フッキーさん
これはね、5年半くらい前の実話です。
おもろいかなぁ?
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2017/01/13 14:08
19. >>16 クロコダイル・ダンディ・ケンジさん
真面目と言うか何と言うか(笑)
とにかく恐いもの知らずな危なっかしい娘でしたね。
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2017/01/13 14:05
18. >>15 信太さん
つくか、つかないかは内緒です(笑)
こんにちは
今のところアダルトマークなしです。
次で
寒くなるんだって。気をつけて下さい。
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2017/01/13 12:37
17. パパちん、この話は、実話なんかなぁ~
(σ゚ω゚)σ
オモロい
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