男って何?女って何?② 【僕の前に現れた仰天18少女は…】
60代前半  東京都
2017/01/13 0:31
男って何?女って何?② 【僕の前に現れた仰天18少女は…】
香織は、小柄でぺたんこのスニーカーを履いた


渋谷の街にはちょっと不似合いな普通の女の子だったー


小顔で目鼻立ちはそこそこ可愛いのだけれど、

化粧っ気がまるでないのは、そこまでの余裕がないのかもしれない。




「私、あんまり頭が良くなくって…」


酢豚定食のご飯に青梗菜一皿とチャーハンを追加して、


香織は、それらを代わる代わる、もの凄い勢いで口に運んでいた。


「もう少しゆっくり食べなよ。ご飯は逃げないから」


笑いながら、彼女の茶碗に烏龍茶を注ぐと、


香織は、僕への警戒心が少し解けたのか、一気にしゃべり始めた。



カーディガンの肘が酢豚の甘酢に触れそうになるので、何度か注意するけれど、


香織は、まるで気にとめる様子もなく、爆食とおしゃべりを続けた。



「田舎の父は今の自営業の仕事を会社にしたいって言うので、
私、父の仕事を助けたくて公立大学受けたんですけど、みんな落ちちゃって…」


「ふーん、それで上京して経営の専門学校に通っているんだね?」


「でも、東京って楽し過ぎて勉強には全然向かないんです」


「それはダメだな。東京で一人暮らしの厳しさが分かってないね」



「やっぱりね。三茶パパの小言なら、なんで素直に聞けるのかな?」



香織は「今日は幸せ」とか呟きながら、

僕がついだ烏龍茶をふうふう言いながら半分ほど飲んだ。



それにしても、この子はなぜ食費まで食い詰めてしまったんだろう?



そんな疑問は残ったけれど、僕は香織のあまりの食いっぷりの良さに見とれて、

野暮な質問は棚上げにした。



「おかずが足りないだろ?餃子でも頼むか?」



僕がそう聞くと、香織は
「でも…」と言って少し口ごもった。



「え、いまさら遠慮もないだろ」



「でも…」


もう一度口ごもって、香織は小さな声でつぶやいた。



「餃子は大好きだけど、口が臭くなるとイヤでしょ?」


香織はそう言った後、怪訝な顔をした僕から目を逸らせた。




えっ!?


僕は凍りついてしまった。


やっぱりこの子は、その覚悟があって僕に接近してきたのか?…



ああ、頭が混乱してきた!

     


     ★☆★



「デザートは杏仁豆腐でいいか?」


「嬉しい、いいんですか」


香織は、運ばれてきた杏仁豆腐を端をつつきながら、もったいなさそうに食べている。


「僕の分も食べるか?」


香織は、ニコッと笑って頷いた。


なんだ、まだ子供じゃないか。思わず笑ってしまった。





「そう言えば、僕をフォローしてくれてたね」



「私も実家にも猫二匹いるんです。やっぱり近くのホームセンターのゴミ箱に捨てられてて…」


「そうか、猫日記つながりだったのか?」




「そうなんです。若い人って怖いから…」



若い人は怖い…



香織の、そのまるで脈絡のない言葉の意味は?


おそらく、僕のような年輩者なら、いきなり乱暴な展開もないだろう。


そんな鷹を括った意味なのだろうか?




僕は、二つ目の杏仁豆腐をペチャペチャ食べている香織を、

まるで、違った目線で見つめた。




遠目には、中坊が初めて渋谷に出てきたような垢抜けない女の子だ。


でも、


七分丈のジーンズは、痛んで更に色褪せてはいるが、

この子の脚の形の良さを際だたせている。



ダメージの裂け目から見える肌は、息を呑むほどの白さだ。


薄手のセーターの下に隠された胸は、


それほど大きくはないけれど、中寄りで形は良さそうだ。



僕はフッと息を吐いて、力なく頭を振った。


やはり、どうしてもこの子の裸の姿を思い浮かべてしまうのだ。



「どうしたんですか?」



いきなり沈黙を破られ、

僕は腹を据えて香織に問いかけた。





「香織ちゃん、さっき餃子で口が臭くなるとイヤでしょ?って僕に聞いたよね?」


香織は、コクンと頷いた。


「それは、これから僕が変な場所に誘ってもついてきてくれるって意味か?」


香織は僕を見つめ、ちょっと引き気味だけど、ゆっくり頷いた。




「若い男は怖いとも言ってたよね?」


「うん、言ったよ」


「恋愛なら、タメはイヤでも、少し上の男だっていっぱいいるだろう?」






香織は少し考えて、こう言い放った。


「中途半端な歳ってイヤなんです!」



中途半端?


これには僕も、呆れて笑い転げてしまい、


その勢いで香織に毒づいた。


「おい小うさぎ、狼を舐めたらな大怪我するぞ!」





       -続-



二話で収めるつもりでしたが、長くなってしまい無理です。

完結を期待されていたフォロワーさん、ごめんなさい。

もう少しお待ち下さい。






ほんと、男って辛いです(涙涙)






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コメント

2017/01/13 12:24

16.  >>11 ツブネコ[芽]さん

真面目な娘だったんですねぇ~(((^_^;)

ツブさんにご馳走されて良かったですね(^^)d

危ない輩ならご馳走=〇&@♪って短絡的な発想をするでしょうし┐('~`;)┌

70代以上  埼玉県

2017/01/13 11:47

15. 
お早うございます。
おや、アダルトマークなしね♪
ピュア完結しないで、続くか!(笑)

知らない大人の男性に、ご飯のおねだり。。。
空きっ腹に中華、いいね!胃が丈夫で。

ピュア完結までに、お説教がありそうな
続編、待ってます。

60代前半  東京都

2017/01/13 11:24

14.  >>8 綾さん

おはよう[晴れ]

だから昔から、さんざん偽善者呼ばわりされてますよ。

まあ、いくらか当たっているんで、文句は言えません[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]

あ、そんな怖いオチはありませんよ(笑)

60代前半  東京都

2017/01/13 11:21

13.  >>7 ヤックルさん

おはよう[晴れ]

いつも、嬉しいコメントありがとう!

その当時の情景を頭の中で映像にして、描いていくのが僕のやり方なんです。

60代前半  東京都

2017/01/13 11:16

12.  >>6 マジックリンさん

状況が状況だけに、高価な店には行きません(笑)

助けた女なんて僅かですよ。まあ半分は騙されてるんでしょうね。

もともと大した事はしないし、できませんから。

60代前半  東京都

2017/01/13 11:08

11.  >>5 クロコダイル・ダンディ・ケンジさん

バイト先を変えて、給料のタイミングが合わなかったとか、

半月ほどカスカスの生活してたみたいですね。

30~40代の男には見境のないやつが多いからね。特にワクワクでは(笑)

60代前半  東京都

2017/01/13 11:01

10.  >>4 海斗さん

いい人でもないけれど、

あとあと自己嫌悪に陥りたくはないんですよ。

60代前半  東京都

2017/01/13 10:58

9.  >>3 迦陵頻伽(*^艸^*)さん

おはよう[晴れ]

自分を大事にしろ!って本当だよね。

僕が気配りするほど、本人は気にしていないから怖いよ。

40代後半  新潟県

2017/01/13 10:44

8. おは(*^^*)

なんて優しい人なんだ(*´∀`)

おちが美人局って事はないよね?(笑)

30代後半  岐阜県

2017/01/13 9:38

7. おはよぉ~ございます♪

完結編、楽しみにしてますね(*^▽^*)

ツブネコさんの文章は、その光景が目に浮かぶ感じで、凄く好きですよ!(^^)!

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