気がつくとカーテンの隙間から朝陽が差し込んでいた。

薄暗い部屋は　陽の光りを受けて

ふわふわと　ほこりが舞っていた。





飲み過ぎのせいか

悪夢で度々目が覚める日々だ。

内容は…　特に覚えていない。






今年は　たくさんのものを得て

また　たくさんのものを失った。

自分の人生の中で　最も成長できた２年間だと思う一方で

喪失の方が　多かったのかもしれない。






たくさんの仲間に支えられ　頑張る事ができた反面

一部の仲間を　切り捨てなければならなかった。

20数年来の仲間もいた。





数ヶ月前に呟きで少し書いたんだけど

同僚の横領の件だ。





結果的にあいつを含め8人の部下の首を切った。





査問委員会の中　あいつは

全く否定しなかった。淡々と罪を告白した。

あいつの部下の中には数名　私に


「何であんな些細な事で！

何で見逃してくれなかった！

何で助けてくれない！

仲間だろ！？　仲間なのに！

そう言っていたのはあんただろ！？」


罵声を浴びせられた。





ただ　あいつは最後まで

私には何も言わずに　黙って去って行った。

正直　皮肉のひとつくらい　言ってほしかった。





その道のプロ。職人からその職を奪うという事

それは　我々の業界では

それは　死を意味するに等しい。





私は　それをした。


殺したのと一緒。


結果的に　殺したんだよ。


私が殺した。


わたしはころしたんだよ。



そうなんだと思う。






他が為にありたいとか言いながら　助けなかった。

全ては　救えなかった。







最近では技術の進歩で　遺灰や遺髪の炭素から

ダイヤモンドを作ることできるらしい。





あいつらと一緒に　語り合った事

作り上げた企画であったり　その想いは




その場面　場面は

それには噓は1つも無くて。




全然　灰なんかじゃなかったんだよ。

キラキラと輝く　ダイヤモンドだったよ。






それは　宝石の輝きだった。







あいつらの　その想いは　無駄にはしない。







私は常に　あいつらと　

その想いと共にある。







死してもなお　輝き続けてる








仲間の元で



















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