あれから1ヶ月がたった。


本社を出た私は海岸線にほど近い、のどかな街に勤務している。

そのエリアの事業所を数店舗行き来しながら新しいプロジェクトを立ち上げる用意をしている。

まぁ、本当にのどかで平和な街というべきか。
日中は街の中心部でも人っ子ひとりもいない。。

うん。田舎　笑

このエリアに更に新しい事業所を立ち上げる訳なんだが、本当に年間で14億も新たに確保できるのか…？
市の資料で大まかな概要・現状を確認したが。
ネガティブな情報ばっかり。。
うちのマーケや上層部の言う事はいつも楽観的だ。

大丈夫なのか？　笑

ヒ、ヒジョ-に心配だ。。。


新しいプロジェクトとは。
我が社が地域活性化を図るべく、このさびれた港湾都市に新規事業を設ける訳だ。まぁ、聞こえはいいが、要は続々と撤退していく造船・鉄鋼業の土地を競合他社に明け渡す事なく、我が社が先手をとって布石を打ち、このエリア一帯に盤石の布陣を敷く訳だ。

その先遣隊という訳なのだが。。

本当に　だ、大丈夫なのか…？　笑

毎日その繰り返しで不安ばかりだ　笑

まぁ。自分がコントロールできない事を不安がっていても仕方ない。前進あるのみで日々仕事をしている。

今の仕事場は自宅から遠く(通勤片道1時間以上)、エリア内の数店舗の事業所も行き来していると(新しく雇う契約社員さんや同僚・部下のOJT・アテンド)、毎日綺麗な海を見る事ができる。

本当に綺麗なオーシャンビューな訳なんだが、あれほど海を見に行くのが好きだった私が。。
流石にもう見飽きた　笑
最近は休みの日は山を見に行く　笑

今までは気心知れた上長に仲間や部下に囲まれていた為に、さほど気をつかう事はないのだが、ここは新しい職場環境。うちの会社の従業員だけでなく、メーカーさんも初見の方が多くて。全てゼロベースからの手探り。

慣れない事ばかり、気をつかう事ばかりで。。

まぁ、アウェイってやつですね　笑

今まで恵まれた環境で仕事ができていた事を痛感する。

デスクも、早く自分のデスクが欲しい。他部署の事務所やらパソコンを使うのは気をつかう。。

また、地元での契約社員さんの採用も何故か私が行わなければならず。。(総務は冷たい…手伝いに来てくれない…)
面接もする訳なんだが

学生時代、採用面接を受けた時はえらく緊張した記憶がある。

この歳になって思う事。それは…

面接する方だって緊張する！　。。　笑

採用面接を受けに来る方の中には、突拍子もない事を聞いてきたり、駆け引きしてきたり、噓をついてきたり、何を言っているのかよく解らない方も。。

ある程度　こちらも採用する上での社則なり福利厚生なり自分の専門外の知識を身につけておかないと手玉にとられてしまう(基本的な福利厚生の知識は勉強し直してます…)。

答えられない質問をされた時の脂汗ったらそりゃもうね　笑。

冷静を装い、後日書面にて解答致します　といってその場を切り抜けている　笑

そもそも何故に私が今回の新規プロジェクトに選ばれたか？

前回のプロジェクトを成功させた点やら、経験値や、専門知識やらもあるんだろうけども、1番は…

この街に精通しているんですよ。約十数年前に。

この街に住んでいて。

そこで、若かりし日に、エースと呼ばれ

ちやほやされて、挑戦して。

でもって、散々な結果を出して。

降格人事を受け、左遷されて。

立ち直るのに時を要した｢因縁の地｣なんですよ。(そのショックから立ち直るのに調度ワクワクメールを始めたのもこの時期だったような…)

正直　最初　このプロジェクトを拝命した時は心の中で
(今さら　知らんがな-……)と思いましたよ笑


だから、事業所によっては昔の仲間がまだいる店舗もあるにはあって。

たくさん話しをしましたよ。昔話を　笑

見た目がだいぶ変わってる奴もいて大笑い。

身内や家族の事。健康状態の話なんかも。

今の仕事の話も。自分はあの頃と全く変わってないつもりでも、なんか貫禄がついてオーラをまとってる！と言われた時は嬉しかったし、老けたなっ！と言われればそりゃ落ち込んだり　笑。

でも、1番盛り上がったのは、やっぱり昔の話し。

私は毎日　やばいやばい！　って言ってたらしく　笑

あの時は　ほんとにダメだったからな。。

まぁ。正直なところ　今も毎日

やばいやばい！　って言っているような　笑

それを言い続けて　もう十数年以上か-

自分なりに　腐らず　しぶとく　愚直にやってきたのかな？












リベンジだ。







今度はもう逃げない。






今なら言えるよ。






だからきっと　今度もまた　






俺達は　大丈夫だ！


















そして今日も海沿いの道をはしる。


























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