勘違いな優しさ
ちょっと前から、我が家にもう1人、間借り人が増えています
遅くても来月上旬までに、出ていく約束です
部屋代の他に、生活に必要な経費はその都度支払ってくれるので、居候ではありません
この人は、動物を飼ったことがありません
飼い方を知らないので、うちのワンコの機嫌を取るために、やたらとオヤツを与えます
ジャーキーやビスケットを、手のひらに1~2個乗せて与えます
芸をさせることもなく、オスワリもさせずに与える続けるので、ワンコもひたすら食べ続けます
「はい!」モグモグ、ゴクン
「はい!」モグモグ、ゴクン
「はい!」モグモグ、ゴクン
100gほどあったジャーキーは、30分もせずにワンコの胃袋に消えます
どんなに制止しても、やめようとしません
2日目に、言いました
「うちのワンコを殺したいの?」
「そんなことないです!」
「殺そうとしてるようにしか、見えないけど?」
真顔で聞いてみました
「じゃあ、あと2個で止めますから…」
「もう、ダメ!」
「ダメだってよ…」
残念そうに、ワンコに話しかけます
遊びに来ている子ども達の目撃情報によると、「私の姿が部屋から消えると、お菓子を食べさせている」ようです
目を離すと、何種類もあったオヤツがどれも、あっという間に空になっています
「無くなったから、買いに行ってきます」
嬉しそうに言ってきました
「もう、止めてください!」
こうなると、いくら満腹中枢が壊れた犬でも、ご飯が食べられません
調子に乗ってオヤツを与え続けた、間借り人を叱りつけました