今月末で出ていくと言っていた、居候君と間借り人ですが、どちらも７月上旬まで居ることになりそうです

フットワークの悪い居候君は、「月末までに、アパートが借りられないんです」と言い、小ズルい間借り人は「遅くても７月８日には出ていくすけ」と言います


この二人の連帯感と言うか、何と言うか…

お金を持っている間借り人は、何かにつけて居候君の物まで買おうとします

自分では食べないのに、アイスクリーム、菓子パン、ステーキ肉、お刺身等を買います

それをあげてはいけないと止めているのに、私に隠れてこっそり与えています

とうとう、居候君にiPhone７の本体を、買って与える約束をしたようです

居候君が、欲しくて欲しくて堪らない携帯電話ですが、契約があと１年残っているのだから我慢しなさいと言ってあります

「二人とも、私の言うことを守れないなら、今から出て行きなさい！」

居候君が、渋々、諦めました、

「なんで、買ってあげちゃあ、いけんのすか？」
間借り人が、私に食って掛かりました

この人の口癖は「人に千円でもあげておけば、自分が困った時に行けば、飯の１杯でも食わせてもらえる」です

貸しを作って生きていこうとする考えには、共感できないし、借りを作るまいと警戒します


居候君は、今が良ければいい生き方なので、生活設計も、地道な考えも貯金もありません

「この子は、私に預けられているんです。躾になりません。私の所に居る間は、私との約束を守る義務があります。絡まりたいなら、二人ともがここを出てから、好き放題に絡まりなさい」

「はぁ？！意味がわからん！」
間借り人が、語気を強めます

「わからんで結構！聞けないなら、今から荷物をまとめなさい！」

「もう、わかったすけ。明日、予約を取り消しますけ」

居候君が、がっかりして下を向きました


居候君は、欲望に正直にお金を使う子です

毎月のお給料日前の１週間は、超絶倹約生活になります

そんな生活を繰り返して１年以上ですが、改善の方法を教えても、実行する気がないようです

うちに来て７か月、毎月同じことを繰り返しています

お給料日前に物やお金をくれる人は、彼には神様のように見えるのでしょう

「要らないです」と言いながら、手は受け取れるように掌を上向きに差し出して、最後には遠慮の言葉を口にしながら、それを笑顔で受け取っています


誰もみんな、辛くても頑張って働いてお金を手に入れて、欲しい物を買うために手取りを計算して倹約して、貯金するのに…


居候君に、『タダほど高い物はない』を教え続けています