「あ！そういえば、お父さまが『おめでとう』って言ってくれん…」　
子どもが用事でお電話をかけてきて、話の続きに言われました

嫁いだ娘のお誕生日から、何日も過ぎていました

私が「おめでとう」を言うと、娘は必ず「産んでくれて、ありがとうございました」と言います


「うちも『おめでとう』を言ったのが翌日だったから、１日は待たんといけんと思ったけど、まだ言ってもらえん～」

「あらま！それは、いけないわ。ちょっと待っててね」

お誕生日、クリスマス、お正月…
家族行事は、大切です

お仕事で同席できない人は、必ず電話で自分の言葉でお祝いするのが、我が家のルールです


大急ぎで、夫に連絡しました
単刀直入に、それだけを言うことはしません

「宅配をお願いしてあった焼酎は、届いていますか？」

「おぅ、届いた！ありがとう」

「お嬢のお誕生日、何日も過ぎてま…」
言いかけたら、途中で遮られました

「お～！忘れちょった！」

「すぐに、かけてくださいね」

「わかった」


30分ほど待ってから、子どもに聞きました

「あれからすぐに連絡したけど、かかってきたかしら」

「まだぁ！」

「あれ？言ったのに…」

「電話して、泣いちゃろうか？」

「だめだめ。すねる作戦で…」

「わかった～！かかってきたら、『うちは忘れられるくらい、どうでもいい子なんでしょ…。』って、やさぐれて言う～」

「そうそう。その方が、お高いプレゼントが貰えると思うわよ」

「がんばる～！」

夫が安請け合いするプレゼントの代金は、私がやりくりして出すのですが…

さぁて、夫はどんな約束をするのかしら？