ベランダに、シーツやタオルケットを干していました
　
「へ～っくしょい！」　
豪快に２連発
　
お向かいの奥さまが、お子さまを車に乗せながら、大きなくしゃみをしました

レディですから…
口許を覆わないと、歪んだ顔を見せることになります

子どもが見て育ちますから、真似したら下品です


ずいぶん前のことですが、スーパーのレジで、私の商品のバーコードを機械に読み込ませていた男性が、両手で口許を覆ってくしゃみをしました

そのまま、レジを続けました

「え？！拭かない？私のお買い物に、唾液が付いた…」

気持ち悪いったら…

それからは、その男性のレジには行きません


居候君は、顔を横や下に向けてくしゃみをします

人に向けない気遣いを、見せているのでしょう

でも、床に唾液をぶちまけて、良いわけがありません

「ティッシュで口許を押さえなさい！」

何度も言い聞かせています

私がいるとティッシュに手を伸ばしますが、お部屋にいると押さえないようです

「はっくしょい！」
はっきり聞こえます

「バレないと思っているの？飛ばした唾液を全部拭き取ることは出来ないでしょ？！」

「ごめんなさい」


私がくしゃみをする時は、口を閉じてします

「ン、クッ！」
口許を手で覆います

「何かと思ったら、おばちゃんのくしゃみ？」
遊びに来ていた男子が、驚いたような口調で言いました

「おばちゃんは、いつもよ」
その男子と付き合っている女の子が、さらっと言いました

「お前、できる？」
男子が聞きました

「ちょっと待って…」
女の子が、ティッシュを細くちぎって尖らせて、鼻に入れます

顔を歪めて、くりくり～、ほりほり～
「はっくしょん！」

「できてねぇし…。すげえ顔やったし…」
あきれています

他の子達が笑いたいのを我慢して、その様子を見ていました

そのみんなの顔にウケて、笑いが止まらなかったのは私でした

「ヤバい～。笑いすぎて、小じわが増えるぅ～」


たかが、くしゃみ
されど、くしゃみ

難しいですが、くしゃみも上品にしたいものです