熱くなる
60代前半  山口県
2017/07/12 12:20
熱くなる
「とける~」
滴る汗を拭いながら、午前中に家事を済ませました
 
外気温34度
 
早すぎるくらい早めに帰宅した夫と、簡単なお昼ご飯を済ませてから、電車で中庄駅へ向かいます

目的地は、倉敷マスカットスタジアム

たくさんの人混みの中を、とことこと歩きます

阪神中日戦です


入場する前に出店に並んで買ったのは、『千屋牛焼きそば』2人分
夫には、『手羽唐揚げ』と『生ビール』
私には、『鳥の唐揚げ』と『チューハイ』

試合開始前に、小さく乾杯します
「楽しみましょ!」

半熟月見がトッピングの、牛肉の味付けがおいしい焼きそばでした
「おいしい!当たりだったわね~」

1回表にゲレーロのタイムリーで、1点先制されました
「何してるのよ~!本気だして捕りなさいよ~!」

夫が隣で笑います

ひょっと思いだして、聞いてみました
「藤川は、どうしてるの?」

「今日は、出ないよ」

「ふぅん…」


私は、野球に詳しくありません

2回裏に、ピッチャーが投げたあと、打者が1塁に向かって歩きだしました

「何があったの?」

「ボーク」

「ふぅん」

ボークって言葉は知っていますが、どうなったらボークになるのかが、よくわかりません

数分後にまた、また周りのおじさま達がわぁわぁします

見ると、また1塁に向かって歩いています。

3塁にいた中谷が、歩いてホームベースを踏みました

同点です

「何があったの?」

「ボーク!」

「またぁ?」

「効率のえぇ、点の取り方じゃ」

「ほんとね~」
ヒット1本で、1点入っちゃった


毎回の攻撃の時に、外野スタンドの応援団に合わせて、手拍子を打ちながら声を張り上げます

「かっ飛ばせ~!う~えもと!」

3回裏に、後ろや横にファウルで粘った上本が、勝ち越しホームランを打ちました

おぉ~!
みんなが立ち上がって、お隣とハイタッチ!

続けて糸井がヒットを打ちました

福留がホームランを打って、2点追加しました

得点するたびに、応援団が六甲おろしを歌います


4回の攻撃の時に、セカンドベースの手前で選手が滑って、バランスを崩したように見えました

「転びそうになってた…」

「スライディング!」

「そうなん…」
そんなにイラッとしなくても…

この回、1点追加しました


打線が繋がって、5回はタイムリーヒット連発でした

やっと大和も打ちました
「やったぁ!」

「次は送りバント」
夫が言います

「その次は、メッセンジャーなのに?」

「いいの!」

ほんとに送りバントでした
「やだ、ほんとにバントしたし…」

とりあえず、ピッチャーに叫んでみます

「メッセンジャー!打つとこ、見せてぇ~!」

カキーン!
タイムリーツーベース
お見事です!

次の、鳥谷選手に叫びます
「メッセンジャーを返して、休ませてあげて~!」

鳥谷はダメでしたが、上本がタイムリーヒットを打ちました

ピッチャーがホームベースを踏んで、追加点

この回は5点入って、長いイニングでした

中日の鈴木投手が、少しかわいそうになりました

私は毎回、キャーキャー言いっぱなしです


5回が終わって、打ち上げ花火が620発

みんなが見上げる大輪の花火の下では、スタッフが土を均したり白線やベースをきれいにしたり…
お疲れさまです


6回が始まって、夫があたふたしています

「さっき聞いてたピッチャー!誰だっけ?」

「藤川?」

「それ!下にいるよ」

見ると、藤川やマテオやドリスや岩崎が、投球練習場と球場のネットの間から、何か話しながらこちらを見ていました

「来年は、おらんかもしれん…」
夫が、投げているメッセンジャーや、背中を向けているマテオの写メを撮ります

「もう、帰ろうか?」

「やだ、まだ帰んない」


7回裏にキンキン鳴らして風船を飛ばして、8回の攻撃の始まる頃、私に限界がきました

「虫がいっぱい飛んでるのが、腕にとまるから帰りたいの」

混む前に電車に乗りたい夫が、嬉しそうに立ち上がりました

「楽しかったぁ!」

自販機でジュースを買ってもらって、観戦帰りの乗客で混んだ電車に乗りました
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