うちに遊びに来る子達と、夜中にどこを走るかという話題になりました
　

山に走りにいくことしか、考えていない子がいます

お友達と、何分で峠を攻められるかを競っています

「死なないようにね」

「大丈夫！オレ、上手いけぇ！」

その自信は、どこからくるのかしら…


別の子は長距離を走りたい子で、高速道路も使います

毎月、最低でも800km走るそうです

「防府西ＩＣから上がって、途中で中国道を使って、防府東ＩＣで下りたら、ＥＴＣが反応しなくてバーが上がらないんですよ」
笑いながら教えてくれます

防府西ＩＣは下りだけ、防府東ＩＣは上りにしか合流できません

「ＥＴＣが、『逆走した？！』って悩むからでしょ？」

「そうなんです！」

「バーが上がらなくて停まられると、後続車が慌てるでしょうね～。迷惑な走り方ねぇ…」

「後ろの慌てようが、おもしろくて…」


おばちゃんは、どこを走るのかと聞かれました

「やだ、教えん」

「なんで？！」

「見つけたら付いてくるでしょ？」

「せんけぇね！」


峠を攻める男子が、私を誉めてくれます

「おばちゃんのタイヤ、すげぇよ」

「なにが？」

「こまめに空気圧を見てるし、ローテーションがかけちゃるから、４本がきれ～に揃って減ってんの！」

「いつの間に見たのよ！」
そこまで観察されているとは、思いませんでした

「バランスも見てあるからじゃろ？」

「大事なことよ」
足回りは、命を預ける所ですもの


運転することしか考えないので、車を走らせている時間が好きです

悩んでいても、運転しているといつの間にか、心の中のモヤモヤがリセットされています

オドメーターによると、私は毎月1,000～1,500kmほど走っているようです


同じ道なのに、昼と夜と深夜では雰囲気が全然違います

情報を更新しながら、目的地を決めずに流して走ります

いつどこを走るかを、誰も決めずに走るので、なかなか出会うことがありませんが、出会ったらパッシングで挨拶をします


深夜の一般道を、お仕事中のトラックさん達の迷惑にならないように遊んでいます