子どものように
60代前半  山口県
2017/08/28 21:07
子どものように
お昼前に、年に1度の予防注射をして、4時間ほど経ったころから、飼い犬がふらつき始めました
 
注射をした足は、甲を下にして着かないようにしています

反対の後ろ足もよたよたして、ふわふわ歩いています

腰が下がって、麻酔が覚めかけた時に似た歩き方でした


触ろうとすると、「触らないで!」とでも言うように、鼻にシワを寄せて牙を剥いて噛みつきます

前にもめまいを起こして倒れたことがあるので、ドキドキしました

病院に連絡して状態を話しました

すぐにでも連れて行きたいのに、「注射後の痛みの反応だろうから、しばらく様子を見てください」と言われます

2時間ほど見守りましたが、変わりません

「早すぎます」って言われそうでしたが、意を決して病院に連絡しました

根負けした先生が、「連れてきて様子を見せてください」と言ってくれました


「ありがとうございます!」

大急ぎで支度をして、犬を抱こうとしました

「キャンキャン!」鳴きながら、手のひらに噛み付きました

「歩けるの?」

犬のリードを持ちました
「行くよ!」

「あれ?」

とことこと歩き始めましたが、尻尾は下がったままですが、ふらつきがなくなっています

「治った?」

病院に着いて先生の前で歩かせても、トコトコ歩きました

「さっきは、もっとふらついていて、今とは全然違うんですが…」

「大丈夫と思いますが、明日まで、もう少し様子を見てくださいね」

「お騒がせしました」

診察代を540円払って、ヘラヘラしている犬を連れて帰りました

「驚かさないでよ」


帰りながら、子ども達が小さかった頃のことを、懐かしく思いだしました

ブランコから落ちて起き上がった時に、座る板が前歯に直撃したこと
…どうして、唇じゃなくて前歯に?

後ろ向きに走った三輪車ごと、溝にはまって身動きが取れなくなったこと
…どうして、下がる時に「バックオーライ!」しなかったかな?

ソファーで跳び跳ねて斜めに飛び出して、落ちる時に開いているドアの角に、おでこをぶつけて切れたこと
…跳び跳ねたらいけないって、言ってる理由がわかった?

いつも笑いを堪えながら、病院に走りました

あれに比べたら、まだまだマシよね


私にとっては、病院は『大丈夫を確認しに行く所』です
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