仕上げる(#2)
お正月の朝は、枠だけ組まれた縁台の部材が、猫の額ほどのお庭に広がっていました
10日ほど、そのまま様子をみました
物干し台が取り払われてしまっているので、お洗濯物も干せません
同窓会の話をしに来た友人に、縁台を組み立てるお手伝いを頼みました
部材が散乱した写メを見せて、縁台の組み立て方を説明します
「この部材は、ここにくると思うの」
「実物を見んと、何とも言えんけどのぉ」
と言いながら、引き受けてくれました
同級生の都合がついて、おとといの10時半から縁台を組み立てました
立体パズルを組み立てる要領で、部材を組み合わせていきます
「この部材は穴が違うが、あれがここじゃあないんか?」
ブツブツ言いながら、少し離れた所にある部材を持ってきます
「あれ?こりゃあ!ビスが折れて、穴の中に埋まっちょらぁや!」
「あ、夫が『バカが、同じ所のビスを2ヵ所ともへし折って、ビスが中にあるから1本使えん』って、ぼやいてた!」
「よいよ、やれんのぉ…」
「うん、同じこと言ってた!」
違う部材が使ってあったのを元に戻して、ビスを別の場所に打ち込んで繋ぎます
「これじゃあ、板を置いたら浮くかもしれんのぉ」
8本ないといけない脚が6本しか見当たらないので、窓枠の下はコンクリートブロックを積んで代用します
他の脚も沈まないように、下にブロックを敷きます
脚の長さ調節をして枠の平行を見て、枠の上に板を18枚、順番に部品で固定していきます
「できた!」
3時間もかからずに完成しました
大き過ぎるので、縦と横の向きを逆に使いました
幅は1,500、出幅は2,700
あり得ない置き方に、笑いが出ます
狭いお庭の中ほどを、縁台が東西に分断してしまいました
これなら、門扉はもちろん開きますし、物干し竿もそのまま使えます
それにしても、想像力がないって恐ろしい
どうして、こんな大きな物を貰おうと思ったのでしょうね
腰かけてビールを飲むなら、この半分の大きさで充分です
同級生には、手間賃代わりにランチをご馳走しました