ドキドキ歩く
中国の旅行から帰ってきました
1泊目は近くにコンビニがありましたが、2泊目は上海の外れにある、周りに何もないホテルでした
自分勝手な連れ合いがシャワーを浴びながら、22時を回った夜中に、「冷蔵庫に何もないのから、スーパードライを買いに行ってくれん?」と言います
え?
中国では、英語はあまり通じません
言葉の通じないタクシーに乗るより、歩く方が安心な気がします
ホテルのフロントの人に、携帯のマップを見せてコンビニの場所を聞くと、かなり離れた所を指差します
人気のない道を10分以上も歩かなければ、コンビニはありません
よし!ガンバろう!
その場所を目指して、雨の中をとっとこ歩きました
左に曲がって、また左に曲がって、次を右に曲がって、左右を見ながらコンビニを探します
向こうから来る人とは顔を合わさないように、傘を傾けて急ぎ足で歩きます
やったー!
見慣れた青色!
ローソンを見つけました
アサヒスーパードライを2本とピーナッツを1袋、私が飲む野菜ジュースと飲むヨーグルトをカウンターに置きます
身ぶりで、袋が要るかと聞かれます
要らない!
ビニール袋を見せました
35元が高いのか安いのか、もう計算するパワーは残っていません
濡れないように気を付けて、早足で帰ります
ホテルに入ると緊張が解けて、エレベーターの中で震えがきます
息を切らして差し出した袋を、夫が嬉しそうに受けとります
「お~!ありがと、ありがと!」
ごくごくとビールを飲んで、ピーナッツの袋を開けます
「油が付いて不味い!」
数粒食べて、叱られました
「ごめんなさい」
早く帰りたくてよく見ていなくて、おつまみに買った真空パックのピーナッツが、油で炒めてあることに気づきませんでした
中国人って、どうして何でも油で炒めるかなぁ…
うかつでした