グルグル、クルクル
お買い物中に、半額になったおでんの具を見つけて、「今夜はおでんにしよう!」と思いました
でもその日に美味しく食べるには、数時間の内に温めたら火を止めて、お鍋をキュンと冷やしては温めることを繰り返します
待ち時間が手持ち無沙汰です
そうだ!久しぶりにピーナッツバターを作ろう!
オツマミのコーナーに、お安い殻付きピーナッツがありました
おでんのお鍋を冷やしている間に、殻を剥きます
引越し段ボールの荷ほどき中なので、手を使いすぎて指先に力が入らなくて、殻を割るのにひと苦労しました
ペンチが欲しいけど、それではピーナッツを潰してしまいそうなので、手で割るしかありません
なんとか全部の殻を剥いて、茶色の皮を付けたままのピーナッツを、スピードカッターに入れます
後は、簡単です
お砂糖とハチミツを入れて、スイッチオン
中でピーナッツがグルグル回って、あっという間に見事に粉々になります
だんだんと粘りが出て、ザラザラした固まりがグルグルと回り始めます
そのまま回し続けていると、艶のある粘ったクリームがグルグル回り始めます
出来上り!
市販のピーナッツバターは白っぽいクリームですが、皮付きのピーナッツを使うので濃い焦げ茶色です
皮だけを食べると苦味がありますが、クリームに混ぜ込むと苦味は消えて、味に深みが出ます
出来上ったピーナッツバターは、煮沸したビン2つに詰めました
1時間ほどで完成です
その間に冷めたおでんの具が、お鍋の中で萎んでいます
またお鍋を火にかけてそっとクルクル混ぜながら、煮立たせないように弱火で温めます
フツフツと温まったら火を止めて、タイマーを持ち歩いて、お鍋を冷やしている間に荷物の片付けをします
これを、何度か繰り返しました
「大分の鶏肉が届いたけど、家にいる?」と、友人からメールがきました
唐揚げ用の衣が付いた、絶品の鶏肉です
「いる!嬉しい!待ってる!」と、返信しました
ピーナッツバター1ビンは、お返しになりました
「こまめやねぇ」
まだ少し温かみのあるビンを手に、友人が嬉しそうに言いました
今日も、いい日