去年の秋にもらったお米は、炊きあげるとゴマをふったように見える、かなりの虫食い米でした
　
「無農薬だから、身体にはいいと思いますよ」と、知り合いに言われましたが、気休めにしかなりませんでした

虫食い米は寒冷地のコシヒカリなのに、甘味も旨味もないお米でした

雑穀を混ぜて、黒い虫食い跡を見えにくくして炊きました

目隠し効果の他に、少し甘味が出て不味さが消えました

３合炊いて５食に分けて冷蔵庫に保存して、お昼に１個食べるだけなので、お米はなかなか減りませんでした


やっと残りが２合ほどになったので、LOHACOで見付けた、新潟の新品種『こしいぶき』を買いました

選んだ理由は、『こし』が付くからです

好きな『コシヒカリ』の血統だろうと、推測しました

届いたお米の袋に『コシヒカリを母に持つ』と書いてあるのを見て、「当たり！」と嬉しくなりました

『庄内29号』と『イブキワセ』を掛け合わせて、『どまんなか』

『初星』と『コシヒカリ』を掛け合わせて、『ひとめぼれ』

『どまんなか』と『ひとめぼれ』を掛け合わせてできたのが、『こしいぶき』

『コシヒカリ』を母に持つ『こしいぶき』は、ツヤと粘りがあり食味はコシヒカリ並みと、袋の裏の説明文に書いてあります

「絶対に、美味しいはず！」

届いて直ぐ、炊いてみました

炊き上がりの香りはあまり強くありませんが、炊き立てご飯は艶々としています

粘り過ぎないので、お茶碗の中でふっくらと立っています

甘味が強くて美味しくて、噛むたびにうっとりします

「しあわせ～」


虫食い米を食べてきた１年数か月が、残念な気がしてきます

お握りにしたら絶品だろうと思いながら、炊き立てご飯を食べました

美味しすぎて、あと２合残った虫食い米を、食べる気が失せてしまいました

美味しさに雲泥の差があるお米でした