月曜の夜、エサが歯茎と頬の間に入って取れなくなった犬が、前足で顔を引っ掻くしぐさをしながら、お台所を走り回って暴れました

取り押さえてエサを外そうとしたら、弾みで犬を抱き締めることになったのですが、犬がくるんと回ったので、お腹を上にして抱き締めてしまいました

私も犬も、今までにない納まり具合いだったので、一瞬「えっ？」と固まってしまいました

うちの犬は、体を触られることを極度に嫌います

ハッと我に帰った犬が、逃げようとしてガブガブッと私の左手に噛みつきました

１回目は、手の甲の真ん中
２回目は人差し指の少し下
３回目は、親指と人差し指の間の水掻きのような柔らかい所

３回目の時に、皮膚の中に歯が入るのが見えました

やられた！

腕の中から抜け出した犬は、テーブルの回りを走り回ります

傷口から血が溢れてきたので、キッチンペーパーで押さえました

さぁ、どうしよう…

毛虫に刺された時に学習したのは、水道水でしっかり洗うことです

傷口に水道水が当たると、ものすごい痛みで全身が震えました

犬を見ると、前足で顔を掻くしぐさを止めています

挟まったエサは取れたようです

良かった、良かった！

水道を止めて止血しながら、救急に電話をして事情を説明して、「自分で行けます」と言って民間の夜間救急病院を聞きました

「メモのご用意を」と言われましたが、右手は止血中です

「暗記します」と言って、教えてもらいました


「縫ってもらえますか？」

連絡をした救急病院で、外科の若い先生に聞きました

「噛みキズは、縫合しませんよ」

「うそぉん」

「バイ菌を閉じ込めることになりますからね」

「そっか…」

その後、「いたいぃ！」と叫びながら流水で洗浄されて、消毒液を注射器で傷口に入れられて「いたいぃ！」と叫びながら洗浄されました

その間、「痛いよねぇ、縫ってあげたいなぁ」と先生が呟きますが、痛みで全身が震える私は「いたいぃ！」しか言えません

ガーゼを貼り付けられて診察が終わり、翌日の診察の予約をして帰りました


火曜に、常勤の先生の診察を受けました

「赤く腫れてるから、しばらく毎日、消毒と点滴に来なさいね」

「はい」

点滴中に、看護師に言われました

「２本目は、19時に来てくださいね」

大きな病院なので、休日も夜も点滴が出来るそうです

点滴用の器具を右腕に付けたまま、暮らすことになりました


毎日２本、抗生物質の点滴に通っています

痛みは引きましたが、今日も点滴に行きます