梅の木のほとんど全部の若い枝に、１mmほどの貝殻虫がビッシリとくっついて、太さが倍以上に見えます

月曜の朝、倉庫から高枝切り鋏を出して、チョキチョキと切ってごみ袋に入れました

袋がパンパンになったので、１時間ほどで終わりにしました

その日の夜、筋肉痛で腕が上がらなくなりました

歩き回ったので足もダルくて、日頃の運動不足を痛感しました


火曜日の朝は、腕が痛くて歯磨きも辛いので、お化粧はせずに犬の散歩に行くだけの一日を過ごしました

食パンを焼きながら、長崎の友人から届いた枇杷でジャムを作りました

食べるか早くジャムにするかしないと、枇杷が傷んでしまうので、腕が痛いとか言っていられませんでした

レモン炭酸でアク抜きをしたので、オレンジ色のきれいなジャムができました


水曜の朝、まだ貝殻虫の枝が残っていましたから、もうひと頑張りしました

塀に上って枝を切っていると、散歩中のご近所のおばさまに声を掛けられました

「この前はお嬢さんが塀に上がって、さくらんぼを取りよっちゃったわねぇ」

「いやぁ…。今はひとり暮しなので、それは私です」

「あらまぁ！お嬢さんと思うたら、奥さん？」

「嬉しいので、そのさくらんぼで作ったジャムを差し上げますね」

冷蔵室からジャムのビンを出して、保冷剤を切らしていることを詫びながら差し出しました

「あらぁ、きれいなこと！」

「どうぞ、どうぞ」

「ありがとう」

エプロンのポケットにビンを入れて、トコトコと帰って行きました


家の中から鳩時計が12時を知らせてきたので、虫の付いた枝切りを終わりにして、高枝切り鋏を洗っている時におばさまが戻ってきました

手にしているのは、マーマレードと橙酢の冷凍と、数本のローリエの小枝です

「あらま！ローリエの木があるんですか？珍しいですね」

「新しい葉より、古い葉っぱの方が香りがえぇんよ」

「それは知りませんでした。ありがとうございます」


葉っぱを千切って、冷凍庫に入れました

ローリエで、何を作ろうかしら