即位礼正殿の儀の22日は、友人と一緒に防府天満宮へ記帳に行きました
　
拝殿の横のご記帳所に、20人ほど並んでいます

雅楽の聞きながら、まずお詣りをします

「小銭がない！」

お財布を開けた友人が呟きました

「はい」

お賽銭を貸しました

「後でご朱印を頂いたら返すね」

「うん、自分のお金でお詣りしなくちゃね」

お詣りを済ませて、行列の後ろに並びました

記帳を済ませると、巫女さんから、撒饌（おさがり）と書かれた御祝儀袋を頂きました

中に入っていたのは、梅こんぶ茶が３袋

お正月に、いただくことにしました


限定100枚のご朱印も、間に合いました

ご朱印帳に挟みました


９時から準備していた今日のメインイベントが、10時過ぎに終わりました

「これから、どうする？」

二人とも何の予定もない、行き当たりばったりの日

ネットで検索すると、山口の古熊神社でも、奉祝のご朱印がいただけるようでした

なんだ、山口にもあるんじゃん！

「行ってみる？」

「行ったことがないから、行ってみよう！」

天満宮の参道横の中華料理のお店を横目に、車を山口へ走らせます

「ここ、行ったことある？」

「ないから行ってみたいけど…」

「また、今度にしようね」


古熊神社も菅原道真公がお祀りしてあることを、初めて知りました

神社の参拝者は、私達だけでした

ここでは、奉祝のご朱印を手書きしていただきました

参拝者が私達しかいないので、神主さんが話し掛けてこられました

「他にも回られますか？」

「いいえ。防府天満宮と、ここだけです」

受け取りながら、答えました

「そうでしたか」

「少し早いですが、今からお蕎麦屋さんに行こうと思っています」

「どちらへ？」

行き先を告げます

「あ～っ、あそこ！美味しいですよね」

やっぱり、ご存知でした

「好きなんです」

「温かい方ですか？」と、意味深な表情で聞かれました

「もちろん、温かい方です」と、きっぱり答えます

「うん、温かい方がいいですよね～」

友人は行ったことがないので、隣でキョトンとしています

「温かいの意味は、行ってからのお楽しみよ」

そう言うと、聞いていた神主さんがにっこりされます

「ありがとうございました」とご挨拶をして、車に戻りました


お蕎麦屋さんでランチをしてから、ケーキ屋さんに寄ることにしました

「どんなお店？」と、友人が聞きます

「入ったら絶対に、『ワァーッ！』って言うお店」

駐車場から小道を歩いて、店内に誘います

「ワァーッ！」

入った途端に、店内の可愛らしさに感動して小声で叫びます

「ほら、ね？」

ケーキのショーケースを見て、また小声で叫びます

「ワァーッ！」

迷いながら600円のケーキを選び、迷いながら600円の紅茶に決めて、悩みながら４種類のアイスクリームの中から１種類選びました

セット価格980円で、ゴージャスなデザートタイム

「幸せすぎる～」

デザートフォークを置きながら、友人が呟きました


天皇陛下と皇后陛下に、お祝いの記帳をした日

私達も、満ち足りた日でした