いぬろう
「さぁ、いぬろう」
昨日の午後、お墓参りで帰省していた夫が、席を立ちながら言いました
漢字で書くと、『往ぬろう』
『往ぬる』は『帰る』ことで、『往ぬろう』は『帰ろう』です
「帰って」と言う時の、「いぬる」の変化形がわかりません
「気を付けて、いぬってください」と、送り出しました
ここで育っていない私は、夫の山口弁を頭の中で関東弁に変換して会話します
以前、夫に「山口弁は、標準語に近いんだよ」と、言われたことがあります
「偉人がたくさん東京に出ていっているから」が、根拠だそうです
なんだ、それ?
山口の『や』や、下関の『も』を強調したイントネーションで、語尾をかなり弱めた言い方をします
もう慣れましたが、方言もかなり多用されます
「たう」は届くで、反対語は「たわん」
「電気を切ってくれ」と言われて、ブレーカーを下げたことがありますが、電源オフのスイッチを押すことでした
「破れた」は裂けたのではなくて、使っていた物が壊れてしまったこと
「なおす」は修理するのではなくて、片付けることです
「それで?」と続きを促す時は、「へで?」
「それで」と、話を続ける時は「へてから」
「そしたら」や「じゃあ」は、「へたら」
他にもいろいろありますが…
ところが、夫が会社関係の人と話す時には、私から学習した関東弁を使うことが発覚しました
「へで」も「へてから」も、使わないようです
私から学習した関東弁は女言葉なので、優しい話し方をする人だと思われているようです
ズッコイぞ!