私の口利きで、ロココをお下がりでもらった男子高校生が、３月に卒業しました
　
運転免許を取ったので、彼はもう自転車には乗りません
　
「乗らないなら、おばちゃんにあの自転車をちょうだ～い」
おねだりしてみました

「いいよ！」
もらえることになりました

元の持ち主も了承してくれたので、私の家まで持ってきてもらいました

「あれ？前かごがない！」
「付いてたっけ？」
「ありました！」

数日後、前かごがワイヤーでくくりつけて、取り付けられていました
ちょっと、ゲンナリ～

乗ってみました

あれ？ベルがない！
あれれ？変速機が利かない！
なんなの？！キーキーって、漕ぐ速度に合わせて鳴るんだけど、どこ？

元の持ち主が長く使った自転車なのに、とてもきれいでした
だから、お下がりをお願いしたのに…

もらった物を大切にする気持ちが、どこにも見当たらない使い方をされていました

荷台も無いことに気づいたので、元の持ち主に聞いてみました

「荷台、あったよ」
不愉快そうに眉を寄せます

「ロココの荷台は高いんですって…」

「おばちゃん、荷台と修理代にお金を使うより、新しい自転車を買った方が長く乗れるんじゃない？」
と、言います

「そうよね～」
翌日、新しい自転車を買いに行きました


自転車屋さんで、店内を見学してから店員さんと話しました

①オートライトは必需品です
②変速機も必需品です
③荷台も必需品です
④できれば24インチがいいけど、ムリなら26インチでも構いません

店員さんで勧められたのは、６段変速の赤い26インチ自転車でした

「別の色は、ありませんか？」

「条件に合うのは、今はこの自転車しかないですよ」

「自転車置き場で見つけやすいでしょうね
これをください」


保険と保障期間は３年間
３年後の私も、赤い自転車に乗ってお買い物に行ってるかしら

今と同じように『元気なおばちゃん』で、いられますように…
そう願いながら、記入欄に書き込みました


今は、古い自転車の引き取りシステムを、利用するかどうか悩んでいます

かわいそうな自転車だけど、まだ乗ろうと思えば乗れるから…

どうしようかなぁ