「オレは、ガンにはならない」　
５年前にガン保険を勧めた時の、家人のセリフです
　
「はぁぁ？…そっか！そう決めたのね
運命をプラス思考で決めていくのは、良いことですね」
嫌がる人を、無理矢理に入らせるわけにはいきません

保険屋さんに連絡を入れて、セリフをそのまま伝えてお断りしました

私は入りたかったけど…
自分だけ入るわけにはいかないので、この話は無かった事にしました



損害賠償特約の付いた傷害保険が、もうすぐ契約満了になるので新たに契約しました

その時に、ガン保険の加入の有無を聞かれました

「ガンにならないって決めてる人がいるので（ここで横を指差しました）、私も入りにくくて、諦めました」
と、お断りしました

すると、横から
「え？ガン保険に入ってなかったの？！
オレは入ってると思ってたのに！」
半ギレな口調で、責められました

「今、何て？」
お断りの名台詞を丁寧に、復唱して差し上げました

「そんなこと言うわけないよ！
最近、周りの人が何人もガンで亡くなってるんだよ～」
…懇願されました

「あーそーですか！お香典の包みを頼まれても、死亡原因は教えていただけませんでしたけど、全員がガンだったんですね？」


結局、ガン保険に入る事になりました


「ご存知かと思いますが、保険契約年齢が上がると掛け金が高くなるんです」

「５年前に入りたかったんですが、５年分の掛け金を倹約させていただいたと思う事にしますね」

「もし私がガンを発症してたら、今の保険ではお金が足りないから先進医療は１度だけって事になるから、それで死んだら化けて出るところでしたよ」

目の前の担当者に聞こえているんでしょうけど、横の人に向けて、小さな声でマシンガントーク

「マジ怖いから、そんなこと言わないで～」
大きな声で助けを求めて、笑いを取る小技を使います

いつも、気分屋に振り回されています

「やっぱり、やめます。死んだ後も気分屋と付き合いたくないので、化けて出たりしません」

「え～？オレが先に死ぬ～！」

目の前の人が、笑いを堪えるのに必死でした


減らず口は、長生きすると思います！