偏食です…
「友達が、野菜を食えってうるさく言うんだよ」と、同級生がお肉を焼きながら言います
彼は、お野菜を全く食べないわけではありませんが、母親が作るのは魚料理なので、外食で肉料理を食べたがります
誘われる私は、胆汁の分泌が少ないので獣脂が苦手です
ランチで入った焼肉屋さんでは、刺しの入ったお肉の大半が、彼のお皿に入ります
私は数切れのお肉と、お野菜を食べました
「苦手な食べ物を、無理して食べなくてもいいじゃない?
我慢して食べたら、下痢して栄養にならないし
シャチは、お肉しか食べないし
ゾウはお肉を食べないし
それでも、大きくなってるでしょ?」
「例えが極端だなぁ」
と、同級生が笑っています
「ご馳走さまでした
ねぇ、おいしいコーヒーを飲みたい!」
喫茶店に誘いました
「この頃は、コーヒーよりお茶がよくなったんだけどなぁ」
彼の呟きを聞かなかったことにして、喫茶店に連れて行ってもらいました
「同級生は同級生でしかないから、デートじゃないのよねぇ
私を連れ歩いていると、彼女が作れないわよ」
と言うと、『彼女の条件』を喋りだします
「そっちもピンポイント過ぎて、偏食ねぇ」
と言って、ふたりで笑いました