先週半ばにフラれた背の低いイケメン男子が、真剣な表情で呼び掛けてきます　
「おばちゃん…」　
「どうしたの？」　
「あのさぁ…、２年くらい前にふった女の子がおったやん」
「Ｙちゃん？」
「そうそう。あの後もしつこかったから、ずっとTwitterをブロックしてたんだけど、昨日、ちょっと思うことがあって解除して覗いて見たら、前の彼女もだけど、俺の元カノ全部とフォローしあって繋がってるんよ」

何となく、想像がつきます
「まだ、あなたが好きなのね～」
「やめてよ、気持ち悪い…」
「付き合い始めた情報を掴んだら、Twitterで繋がって、あることないこと言って壊してたのね」

「そうじゃないと、前の日まで普通なやり取りしてて、翌日に突然『別れよう』って言われるわけないよね？」
「そうね～、困ったわね～」

彼は１度しか、女の子をふったことがないと言います
嫌いになっても、女の子にふらせて終わりにしていたようです
１度の相手が、Ｙちゃんです

わがままの度の過ぎた女の子で、彼に物をねだり、時間にお構いなしに彼を呼び出して、（彼女のお友達も含めて）家まで送迎させていました

振り回されてくたくたの彼に、「お財布が空になる前に、ふってしまいなさい」と、言ったのは私です

『お財布と足にフラれる』という屈辱が受け入れられなくて、しばらくの間、Ｙちゃんはかなり取り乱していました
Twitterが、かなり荒れていたそうです

最近、静かになったみたい…
そう思った矢先に、短期間に続けざまにフラれました
「理由は、これね」
「絶対、そうやね」

わかっても、対処の方法がありません

「次に付き合う女の子には、ストーカーを１匹飼っていることを伝えて、Ｙちゃんと繋がらないようにすることくらいしか、今は思い付かないわ」

「そうやね…。あ～、オレ、死ぬまで付きまとわれそうな気がしてきた…」
「あ～、ジカジョー！」
「そう？」
「死ぬまでは、盛りすぎ。もう５年くらいじゃない？」
「最悪！５年も恋愛を壊されたら、死んだ方がマシ！」
「あ…、じゃあ、『死ぬまで付きまとわれそう』は、合ってるかも～！」と笑いました
「笑うとこや、ないし…」
そう言いながら、彼も笑っています


私が飼っているストーカーの方が、まだかわいくていいかしら


最強SNSストーカーに付きまとわれて、ことごとく恋愛を阻まれる彼と、Ｙちゃん対策を考え中です