ひとりと１匹生活になって、２週間

この数日、娘とのお散歩を、階段の下で待たなくなりました
『お部屋にいない』を、覚えたようです


私が下りると、「おはよう」と尻尾を振りながら、朝の挨拶にきます

「おはよう」と頭を撫でると、自分の座椅子に戻って寝ます

今までなら、そのまま階段の下へ行って、お座りをして上を見上げて、娘を待つ犬でした

最近は、私の身支度が整うのを待って、大急ぎでお玄関でお座りをして待ちます

拒食症だった犬が、最近やっと少しずつ自分で食べるようになりました


健康保険、車の保険、生命保険等々…
このところ、いろいろな事務手続きに追われる日々を過ごしました


片付けは家人が許可しないので、子どものお部屋はそのままです

空気の入れ換えで窓の開閉をするために、時々部屋に入ります

悲しみの感情は、わかなくなりました
時薬でしょうか…


心配していないのではありません

私が20歳半ばくらいの時には、出掛けたら帰るまで連絡の取れないことが当たり前でした

今とは隔世の感がありますが…

「行ってらっしゃい」と見送ったら「おかえりなさい」と迎えるまで、無事を祈って待った時代を生きてきました

携帯電話が普及して、電波の入りが良くなって、どこに行っても携帯が鳴ることが当たり前の現代とは、空気感や相手への思い入れの違う時代です

「今、その時代を生きている」と、自分が思い込みました

だから、お部屋に残された物を見ても、心が揺さぶられなくなりました


漏れ聞こえてくるのは、子どもがFacebookで呟いていた情報

聞きたくないな…
でも、無事に過ごしていることがわかって、良かったかな…


犬は、時々お玄関に行って、ドアに向かってお座りしています

「おかえりなさい」を言いたくて、待ち続けているようです