ハロウィンの夜に、うちに遊びに来たのは…
　
頬に傷痕シールを貼って、顔のあちらこちらに出血のメイクをして、ランドセルを背負った赤いカラコンの女子３人
喋るとシールが剥がれるし、お菓子が食べられないので、みんなに見せる前に剥がしてしまいました


血みどろ顔に、お札を貼ったキョンシー男子
職場の上司に言われて、キョンシー姿で100均にお使いに行かされて、子どもに泣かれたと嘆いていました


背中に羽、頭上に輪っかのある、エンジェル女子白黒１組
背中に背負った羽が邪魔でうまく座れませんけど、羽を外すと堕天使になるので取らないと言います


骸骨の着ぐるみ男子
痩せすぎなので似合っていましたけど、何も羽織れないので寒そうでしたから、ホッカイロをあげました

みんな、いろいろ工夫していますね


目の下に出血のシールを貼って、頬に殴られた痕をメイクした、長い茶髪の女の子が、「寒～い！」と入って来ました
去年と同じ女の子の服の、男子です

「キモ！また女装？！」
「元カノの服、そろそろ捨てたら？」
「キモいから、こっち見るなよ！」

みんなからの酷評を聞き流して、平然と「今から飲み屋に行こうかな」と言っています

去年のハロウィンで女の子と間違われてナンパされたことが、かなり自信になっているのでしょう

前の日に、「おばちゃん、明日は楽しみにしててね～！」と帰って行ったのに、去年と同じ洋服とカツラで現れても、誉めるところが見当たりません


ハロウィン気分の消えた昨日、「仮装と女装の違いがわかる？それとも、女装好きなの？」と聞いてみました

「えっ？女装の趣味はないよ？」
目を見開いて、驚いています

「そうなの？」
こちらが驚きました
「この前、ＪＫの制服を借りて着てたよね？」
「あ～、着た」
「お外に出たでしょ？」
「コンビニに行ったけど、店員は何も言わなかったよ」
「見慣れてるか、痛いヤツだから無視られたか、どっちかでしょ」
「そゆこと？！」
「どして？」
「ＪＫに見られたと思ってた…」
「痛い子だ～」

「仮装と女装は違うのよ。わかる？今年は工夫もなかったから、みんなのひんしゅくを買ったんじゃない？」と諭してみました

聞かないでしょうけど…