エイリアンと戦う男子
携帯のゲームに夢中になっている男子達は、見ていて楽しいです
「ヨッシャ~!勝ったね~」
「何でお前が打つんだよ~」
「ヤバい、死ぬ!」
「お前、ジャマ!」
「はい、残念~」
「俺は無敵のスナイパー!」
「ナァイス~!」
お友達と協力しながら、エイリアンと戦っています
対戦の合間に鼻歌を歌ったり、対戦相手の名前で駄洒落を言って笑いあったりしています
「やった!伍長になった!」
伍長とか軍曹とか、戦って勝ってポイントが貯まると階級が上がることを説明してくれます
いつも、ムキになってゲームをしています
「くそ!死ねぇや!あ~っ!おばちゃん、手首がぶち痛い~」
「それは腱鞘炎だと思うから、病院に行って注射してもらいなさい」
「え~?!痛いの、やだぁ!」
「それだけ殺したら、手首も痛くなるわよ。お仕事に差し障るから、病院に行きなさい」
「もっと殺さんと、階級が上がらん~」
「ゲームを控えられないの?」
「え~?!むりぃ~!」
目と手は、ゲームから離れません
ゲームで、彼は気分転換します
このゲーム男子の最優先は、身体でもお仕事でもなくて、エイリアンを殺して階級を上げること
どこかが痛いのを我慢しながら戦うのは、戦場では当たり前だと言います
頭の中に、戦場があるのを体現しているのね…
もっともっと痛くなって手首が返せなくなったら、どこの病院に行けば良いかを聞きに来ると思います
エイリアン退治の彼だけじゃなくて、どこのゲーマーも似たような状況なのでしょうね
痛いのを堪えて戦うことに、意味があるのでしょう
応援していますから、頑張ってくださいね