小学生の時に『なりたいと思った職業』で、生計を立てている人は、世の中にどれくらいいるのかしら


就職について悩んでいる居候君が、相談してきます

連日、未明まで話し込みます


翌年も受験するために、高卒で派遣会社に就職して、独り暮らしで生計を立ててきた子です

親に頼って生きている子ではありません


試験に落ち続けたことから察すると、彼がなりたい職業につくのは難しいことかもしれません

でも、彼の周囲は、次もまた受験すると信じ込んでいます


「今年は、受験するのをやめようと思っています」

彼は、私にだけは本心を喋ります
この言葉を聞いたのは、昨年末から２度目です

「何の仕事をしたいって希望もないので、ハロワでいろいろ探してきますから、おばちゃんにも見て欲しいんです」

20歳を迎える年なので、正社員になって堅実な人生を送っていたいと思っているのです

受験をやめることを親や親戚に話したら、絶対に反対されると考えています

どう説得するかを、話し合っています


以前から、相談に来る子ども達に言っている言葉があります

「なりたい職業につける大人は、１割くらいかもしれない。なりたい職業を諦めて、今のお仕事をしている人は残りの９割くらいだと思う」


親だって、自分の夢を諦めて、他の仕事に就いているはずです

子どもの夢は、親の夢
叶えてもらえば、それは嬉しいでしょうけど…

自分の夢を叶えられなくて他の職業に就くのを、一番不本意に思っているのは、子ども自身です


彼に、伝えます

後悔は、必ずすると思います
どちらの道を選んでも、反対の道が良く見えるからです


彼に言うことは、１つ

あなたの人生です
期待するのは、親の勝手です
親の夢を叶えるために、生きてるのではないのよ