起きなさい
「また、間に合いませんよ!」
居候君のお部屋のドアを、強めにノックしました
「はい!」
ベッドのきしむ音が聞こえます
起きた~
降りてきた顔を見て、少し安心します
「昨日のお昼間も寝てた人が、私より遅くまで寝てるって、どういうこと?」
「すみません…」
3時過ぎまで、車のことや父親とのことを、居候君と話していました
そのせいかどうか、8時を過ぎても居候君は起きてきません
6時に起きて家事を済ませた私は、2日続けて睡眠時間が3時間くらいです
私の方が、元気かも?
着替えて降りてきた居候君の服に、ダメ出しをします
「ラフな服はだめよ。襟のある服を来てくださいね」
「どうしてですか?」
「免許証は、身分証明にも使う物だからよ」
「へぇ~」
納得のいかない、生返事
「いいから、言うことを聞きなさい」
「はい!」
車に乗り込みながら、ぶつぶつ言っています
「中免の時は、パーカーだったのに…」
「うちの子なら、言うことを聞きなさい」
「はい…」
納得したのか、してないのか…
お昼前には、新しい免許証を受け取れました
連れて帰りながら、お説教をします
「アラームで起きなさいね。明日からは起こしませんよ」
「…はい」
「会社人の自覚を持ちなさいね」
少し考えたようです
「アラームのボリュームを上げてみます」
ほかほか暖かい、ドライブ日和
眠気覚ましに、チョコバーを食べました