手を真っ黒にして
朝から、タイヤ交換をしました
廃車になる車のスタッドレスを外して、捨てても惜しくないタイヤを付けた、サビサビホイルと交換です
車に付いてるジャッキを使って、チマチマと持ち上げました
このチマチマが、楽しいんです
車を扱う人達から見たら、おままごとみたいに見えるかもしれませんけど…
自転車の空気入れるみたいに、上下にカシャカシャしたら持ち上がるジャッキも貸してもらえたのに、「車に付いてるジャッキでいい」と言ったのは、廃車の持ち主です
「これで、いいよね~」
借りる気兼ねをしなくて済みますから、私も同感です
うんざりするほど回したら、ギシギシとタイヤが少し持ち上がりました
かわいいわぁ~
ふと見ると、棄てるには惜しいキラキラナットが使ってあります
今、乗っている車のナットは古くて汚いので、それも交換することにしました
「そっち外して、これと替える!」
手伝いの私が、指図します
「え?」
廃車にした男子が、意味がわからない表情をします
「キラキラを、こっちに付けるの!」
私が、頑固を張ります
「そしたら、まずこっちをはずさないと…」
ガガガッ!
インパクトで、ナットを外します
受け取って、廃車までテチテチと運ぶのは私です
「終わった~!」
ナットは、ホイルカバーに隠れて見えないけど、細部にこだわりたい私は大満足です
男子がタイヤを入れ替えている間に、私は次のタイヤの横に、別のジャッキを差し込みます
ジャッキをグリグリ回してカチッとはめたら、ナットを少し緩めます
交換を終えた男子が来たら、バトンタッチです
はめるタイヤも、持ってきました
ん~?
なかなか来ません…
見ると、ホイルカバーで手こずっています
「空気入れる所に、広くなってる所をはめるの!まったくもう~!」
パチンッと、私がはめます
「あ~!そゆこと?!」
笑っています
「どんくさ~いヤ~ツ!」
笑って言いました
タイヤ交換をしながら、また思い付いて命令します
「ナンバープレートカバーも、外すわよ!プラスドライバー!」
廃車から、カバーを外します
カバーからナンバープレートを抜いて、裸のナンバープレートを廃車に付けました
「全然、違って見えるね」
男子が、しんみりと言いました
「でしょ?!」
前は六角で外して、ナンバープレートを抜きます
「なんで六角?」
プラスチック部品を丁寧に当てて、今の車に取り付けます
「こういう仕上がりだからよ」
はめながら、教えます
「お~!いいねぇ!」
六角を締め付けながら、カバー付きが嬉しそうです
「ん~!カバーがある方が、ゴ~ジャス~!」
私が、おどけます
私が片付けを始めると、男子がリアウインドウでゴソゴソしています
見ると、リアワイパーのゴムを外しています
「こっちの方が、新しいみたい」
「いいところに気が付きましたね~」
ジャッキも見当たらない車だったので、廃車から取ってスペアタイヤの所に入れました
終わり!
「今日まで、楽しませてくれてありがとう」
廃車になる車に、お礼とお別れを言いました
二人とも、手が真っ黒
とても、楽しい1時間でした