時々、差し掛けに置いてある灯油缶の、減り具合を見に行きます


「力仕事は、言ってくれたらするよ」
家人は、そう言います
ストーブの灯油を入れるのは、家人の担当です

灯油を注いだら、当然ですが減って空になります

空になると、当然ですが次の灯油缶を開けます

全部の灯油が無くなると、「入れようと思ったら、灯油がないよ！」と言いに来ます

「灯油を、買いに行ってください」
お願いしなければ、灯油が補充されることはありません


灯油を買いに行くのも、ひと苦労です

お金とプリペイドカードを渡しても、「これの使い方がわからん」と、言います

ガソリンスタンドの、プリペイドカードです

ガソリンスタンドの人に聞けば、何とかなるはずですが、毎回、私を同行させます

使い方を覚える気がないように、見受けられます

同行できない時は、灯油も扱っているスーパーマーケットに行ってもらいます

お願いするのも鬱陶しい時は、お買い物の続きに１人で行きます


「今どきの若者は、言わなければ自分からは動かないなぁ」
家人が、何かを思い出したのでしょう
ポツリと言いました

会社の人達のことでしょうか…

「灯油缶が空になったから、買いに行こうか？」
と、言われたことのない私にしてみたら、少し違和感があります

「言わなければやらないのは、今どきの若い人ばかりじゃないと思いますよ」

「そうか？」
不満げな、お返事でした

皮肉を言ったつもりでしたが、通じませんでした