花は?!
口腔外科の診察を翌日に控えたおとといの夜、外食の後に、夜桜を見に行こうということになりました
「どこに行きましょうか…?」
ドライバーが聞きます
「お勧めスポットは?」と、返してみました
「ん~、一の坂川ですかねぇ…」
「車から見られるし、そこにしましょうか…」
23時を回ってからの、お花見ドライブ
「毎日、100kmくらい走ってます」と言っている男子は、道をよく知っています
車が届いて20日目ですが、あと50kmで2,000kmになると言っていました
目的地の、一の坂川
ちらほらと咲き始めた木から、ほぼ満開の8分咲きまで、目を楽しませてくれます
サンルーフ越しに見る、外灯の白い光に照らされた桜は、真っ黒な夜空に白く映えます
サンルーフの枠に縁取られて、まるで白黒テレビで見ているようです
若い人達には、わからないよね
うちの子どもが小さい頃、テレビ画面が回想で白黒になった時に、「色が消えちゃった!」と叫びました
懐かしい思い出です
ぐるっと1周して本線に出る信号待ちで、「どこか、他に行きたい所がありますか?」と聞かれました
まだ帰りたくないのかしら?
「毎年、行っていた所があるの」
と、言ってみました
「そこに行きましょう!」
「30分近くかかるわよ?」
「明日の仕事は余裕があるから、どんなに遅くても大丈夫です」
「そう?そこの桜は、毎年ひとりで見るのよ」
「じゃあ、今年は『ふたり』ですね」
有料道路を走って、着いた神社の桜を見て驚きました
「え?ウソでしょ?」
まだ、開花宣言並み
一昨年も昨年も、3月末には満開でした
「あれ?咲いてませんね~」
ドライバー君に申しわけなくて、ひたすら謝りました
「まだ早かったわね、ごめんなさい…」
「こっちの方が、寒いんですかね~」
「山口の方が、絶対に寒いよね…」
「お花見じゃなくて、お枝見ね」
もう…
ため息しか出ない…
帰りは東に走って、ゴルフ場の前を通って阿知須の橋を渡って、秋穂に入る所で北に向きを変えました
街路樹の桜並木に期待しましたが、ここもほとんど咲いていませんでした
「先に宇部に出て、それから一の坂の方が良かったわね~」
「また見に行きましょう!」
帰宅したのは午前1時でした
家事を済ませて3時前に寝て、昨日の抜歯になりました
毎年、『桜の思い出』が増えていきます