猛アピール
「おばちゃん!猫をもらってください!」
突然のお願いでした
「え…?」
何と返せばいいのか…
私が猫を苦手なのは、みんな知っていると思っていました
「どうして?」
貰い手を探している理由を、聞いてみました
「大家さんに、飼いすぎって言われたんです」
「何匹いるの?」
「多い時は、9匹いました」
「いましたって…?今は?」
「6匹です」
「うわ…」
想像したら、鳥肌が立ちました
「『にゃあ』って鳴く生き物は、苦手なのよ」
と、言ってみました
「あ!大丈夫です!鳴きません!」
いえいえ、そういうことじゃなくて…
あ~、鳥肌が…
「うちには犬がいるし…」
「大丈夫です!おとなしいから、すぐ仲良くなります!」
はぁ?
うちの犬が嫌うとは思わないの?
「おトイレもねぇ…」
「6匹いるから、1日掃除をしないと他でします」
え~?借家なのに?
ますます鳥肌がぁ…
「爪を研ぐのがいるんでしょ?」
「はい!爪研ぎを買ってもすぐにダメになって、そのままにしてたら襖とかで研いでます」
え~?
お家を破壊する生き物なの?
ますます無理だわ…
大家さんが、かわいそうになってきました
「あ!普段はおとなしいんですけど、掃除機を見たら、『フゥー』ってなって、戦いを挑んできます」
え~?掃除機にキズをつけるの?
「ごめんね、やっぱり猫は苦手」
「そうですか?かわいいですよ!○△君の家は、20匹を越えてます」
うぅわ!
また想像したら、鳥肌が…